こんなはずじゃなかった彼氏編(JW青×JW緑) (ページ42)

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青side

話終わると重岡が

｢神ちゃん！！｣

と言ってともに思いっきり抱き着いた。

｢笑ってくれて良かった…！ほんまに、良かったなぁ…。｣

とももびっくりしつつ背中に手を回した。

｢俺も良かった…、もししげに引かれたりしたらどうしようって思ってた。家族と同じ位大切やのに、嫌われたらどうしようって。｣

心底安心したようなともの顔に俺まで嬉しくなってくる。

やけど…

ハグ長くないか。

おっとあかんあかん。
これは家族でハグしてる様なもんやねんから。
嫉妬するな俺。
最近妬きすぎやぞ。

｢嫌いになんかなる訳ないやん！なぁ、もし先輩に泣かされたりしたらすーぐ戻っといでや！？｣

｢アホ泣かさんわ。一生大事にするからな。それより、ハグ長いんちゃうか。｣

重岡のアホがアホな事言うもんやから、つい言ってしまった。
俺の言葉を聞いた途端、重岡のアホ(2回目)はニヤァ〜と意地悪な笑みを浮かべた。

｢あれあれあれ？先輩ヤキモチですか？束縛激しい男は嫌われますよォ〜〜？？｣

そう言うとさっきにも増してともの事をぎゅうぎゅうと抱き締める。

あかん、ここで反応したら重岡の思うツボ…！

と頭では分かってんのに、どうしても反応してしまう。

｢先輩と神ちゃんが付き合おうが俺と神ちゃんが幼馴染っていう事実は変わらんし、先輩が知らない神ちゃんを俺はめーーーっちゃ知ってますから！｣

もはや不機嫌を隠すのを諦めた俺を見て、重岡は面白いおもちゃを見つけたと言わんばかりに散々煽ってくる。
そろそろ実力行使するか…(怒)と思っていたら、パッとの事を離し｢俺お腹すいたんで！｣と言って教室に帰って行った。