こんなはずじゃなかった(JW青×JW緑)

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緑side



職員室を後にしてすぐ、廊下の反対側に金髪の背の高い人を見つけた。

藤井先輩や…！

落ち込んでたのが嘘のように気持ちが軽くなる。
最初は会いたくなかったのに、今は会えるのが嬉しいなんてなぁ…。
ん…？藤井先輩こっちを見てる気がする。
1年がここにおったらおかしいし当たり前か。
俺は構わず先輩の方に向かって歩き出す。
近づいていくのはドキドキするけどそっちに下駄箱があるからしゃーない。

ふと、先輩が振り返る。振り返った先には綺麗な女の人。
その人は先輩に腕を組んで楽しそうに喋り出す。
傍から見ればこれぞ美男美女と言うような、お似合いのカップルや。



これは、バチが当たったんかな。
会いたいなんて馬鹿なこと考えた罰なんや。

付き合ってんのかな…。
また急に苦しくなって思わず視界が歪む。


ここで泣いたら明らかにおかしく思われるから、必死に顔を隠してやり過ごそうとした。
先輩の顔は見えないけどきっと楽しそうな顔してる。
そんなん耐えられへん。
あと3m、あと1m、段々と近づく距離に比例して胸の音も大きくなる。




すれ違う瞬間、先輩がこっちを見た気がした。


ｶﾞｼｯ


｢！！？｣


青｢ごめん、1人で先帰って。｣


突然俺の手首を掴み、女の人に短くそう言った。


女｢え、なんでー？なんかあるなら今度でいいやん！一緒に帰ろ？｣


可愛い声でそう言って先輩の腕に擦り寄る女の人。

思その光景を目の当たりにするのが思ってた以上に辛くて、顔を逸らした。
すると先輩は女の人を腕から振り払って


青｢ごめんやけど、帰って。約束もしとらんやろ。｣


今まで聞いた事無いくらいの低い声でそう言って、女の人は放ったまま俺の腕を掴んだまま何処かへ進んで行く。

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