こんなはずじゃなかった(JW青×JW緑)

4 ページ4

赤side

｢こいつです！｣

桃｢ふ〜〜〜〜〜〜ん？？これが重岡の彼女か…。｣

青｢めっっっちゃかわええやん…。｣


桃・赤｢｢え？｣｣


藤井先輩が俺の手からひょいとスマホを取り、鼻が着くんじゃないか位の距離で画面を見つめる。
部室の椅子に座ってなんかブツブツ言ってる。


桃｢で？｣


｢…で？とは…？｣


桃｢ほんまに彼女？｣


｢ｴｯ｣


桃｢あの写真の子が、ほんまに、重岡の、彼女なんか？って聞いてんねん。｣


言葉と共に一歩一歩近づいてくる先輩。
一歩一歩下がる俺。
なんでそんな怖い顔なん？
え、もしかして嘘ついたんバレてる…？
それでからかってると思われてる…！？


ﾄﾞﾝ


じりじり後ずさっていると、背中に壁が。
完璧に逃げ場を失った。


ﾀﾞﾝｯ


と同時に小瀧先輩の腕が勢いよく顔の横を通り過ぎ壁に手を着く。
これは所謂、壁ドン。


桃｢どーやねん！｣


｢ちっ、違います！！｣


勢いと圧に負けてつい言ってしまった。
からかってた訳じゃないって言おうと顔をあげると、目をまん丸にしてびっくりしている小瀧先輩。
え、なんで先輩が驚いてんの？
なんでかは分からんけど嘘やって知ってたから怒ってたんちゃうん？
え？は？
1人パニックになってると、小瀧先輩は突然いつもの笑顔に戻った。


桃｢なーんや！良かったぁ｣


｢へ？｣


頭が追いつかん。
よかったてどういう事？
てか怒ってないの？
じゃあなんでほんまに彼女なんかって聞いてきたん？
いや普通に帰りの準備始めようとすな！


｢あ、あの…｣


青｢重岡。｣


｢ﾋｯ!!!!!｣


気づけば小瀧先輩と入れ替わるように藤井先輩が目の前に来ていて、俺の携帯を見せてくる。


青｢この子、お前の彼女じゃないんやな？｣


｢は、はい。｣


青｢じゃあ会わせてくれ。｣


は…？？


青｢彼女じゃないんやったら、ええやろ？｣


どういう理論でそうなったんかわからんけどとりあえず顔が怖い。イケメン怖い。
本日何度目かのパニックをおこしていると


ｶﾞﾝｯ


青｢頼む。｣


今度は両手で、さっきの比にならんスピードで、なんなら壁に手がめり込むんじゃないか、くらいの速さで本日2回目の壁ドン。
後ろで小瀧先輩がなんか言ってるけどそんなん気にならん。
めっっちゃ顔怖い！
これ断ったら噂みたくボコボコにされるんちゃう…。
いや、それよりもっと酷い事をされるかも…！！
目の前のイケメンはそれくらいしそうな勢いで俺を睨んでる。
こんなんもう…。

5→←3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す