. ページ7
.
ごはんを食べ終えて部屋に来たAは、まあ拗ねていた。名前を呼んでもおいでと言っても、ムスッとしたまま動かない。
仕方ないから、お行儀よくベッドに腰かけるAの後ろに回って抱き締めると、ムスッとしながら手を握ってきて。
…あーあ、俺我慢できるかなこれ。
「楽しかった？あいつらと話せて」
「…楽しかったです、すごく。料理も美味しくてほっぺが落ちました」
「それなら良かった」
でもユンギさんはやです、と口を尖らす可愛い子に苦笑しながら謝ると、くるっと振り返る。
みんながいる前であんなこと！とお説教？を始めたAの口をちゅっと塞ぐと、途端にだんまりして。
本当に素直だな。
「…お誕生日、おめでとうございます」
「ありがと」
「そばにいれて嬉しい」
「もう怒ってない？」
「……はい」
体勢を変えて向かい合うと、とすんと抱きついてきたA。綺麗な髪の毛を掬って、額に口づける。
嬉しそうにすり寄ってくるのが、あまりにも愛しい。
「たくさん幸せに過ごしてくださいね」
「うん」
「大好きです、ユンギさん」
「ありがと」
そう返すと、え〜？と不満そうな声をあげた。何だその声と思ってると体を離して、テヒョンオッパには言ったのに私には言ってくれないんですか！とニヤニヤしてる。
こいつ、Vライブしっかり見てたな。
「…愛してる」
「聞こえません」
「……」
こんなこと言う子だったか？
まあ、プレゼントは私なんて言うようになったんだしな…慣れてきたってことだろう。
ゆるく弧を描く唇に何度か触れた後、そのままゆっくりベッドに沈める。熱っぽい瞳で俺を見上げる姿に、言いようもなく惹き付けられた。
「愛してるよ、A」
唇が触れるギリギリのところでそう言うと、わたしもです、と小さな声が聞こえて。
こんなに幸せなことはないと、そう思った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 390人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
テテLOVE - とーーてーーーもーーーーーおもしろいです！！！ ユンギ最高だわー♪ てか、これが現実だったら死ぬ確定。。笑笑 良いところで終わってかなしいTT 続き待ってますーーー('∀') (2019年8月9日 20時) (
レス) id: 817c01a749 (このIDを非表示/違反報告)
ayy(プロフ) - shoko0619さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます；；そう言っていただけて、本当にありがたいですし嬉しいです…更新頑張りますので、のんびりお付き合い下さいませ！ (2019年5月11日 0時) (レス) id: c2674094d6 (このIDを非表示/違反報告)
ayy(プロフ) - けーぽさん» お返事遅くなりごめんなさい！；；コメントありがとうございます！公開、結婚…めちゃくちゃ良いですね……！！！お話かけるように頑張ります！ありがとうございます^ ^ (2019年5月11日 0時) (レス) id: c2674094d6 (このIDを非表示/違反報告)
shoko0619(プロフ) - ayyさんの小説大好きです。続きが気になります。更新待ってます。 (2019年5月3日 6時) (レス) id: 9301928d42 (このIDを非表示/違反報告)
けーぽ(プロフ) - いつかでいいので、彼女を公開するか、結婚してほしいです！ (2019年3月20日 14時) (レス) id: 386d70d567 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ayy | 作成日時：2019年3月9日 8時
