【名探偵コナン】ワンコ系彼女2【ジン】

遭遇 ページ20

虫の便りとでもいえばいいのか、その日沖矢昴はどうしても買い物に行きたくなった

沖矢「・・・」

FBIの勘というべきだろうか、大抵このような時は何か事件の起こる前兆だったりする


しかし、ここ最近沖矢昴としての生活に飽きていた

もちろん良いおもｔｙ・・・話し相手であるAはいるが毎日会えるわけではない


思い立ったら吉日、財布とエコのためのバックをもって近くのスーパーへ出かけた


今思えば、この時の僕、グッジョブ！そう沖矢は思った




スーパーで目新しいものを探す

最近は暖かくなってきたし、魚・野菜などは少しづつ種類の変化を見せていた


沖矢「・・刺身もいいな・・・」

そう思い、いかを手に取ろうとしたとき


A「あれ、沖矢さん？」

沖矢「おや、珍しいですね・・・そちらは？」

A「彼氏です！」

ジン「・・・・」


今にも射殺さんばかりの目線を向けているジンがいた


沖矢「噂の彼氏さんに会えるとは、初めまして」

ジン「死ね」

A「こちらこそ初めましてって言ってます！」

沖矢「っ、そうですか」

沖矢はもとからジンと会話はできるはずがないと感じていた

彼からしたら沖矢は大切な恋人の間男になるかもしれない存在なのだから

しかし、そこに通訳としてAが入ってくることは予想外でこぼれそうになった笑い声をどうにかして飲み込んだ



A「もう、だめでしょ！私の先輩なんだよ！」

ジン「・・ああ」

A「そんな言葉使っちゃいけません！めっ！」

ジン「・・・分かった」


しかし、この会話に耐えれるはずなく下を向き、顔面を地面と平行にして見られないようにする

かつて、ライまたは赤井秀一として対峙していた男は見る影もなく、恋人に尻を敷かれていた


A「沖矢さん、この人の暴言は全部”仲良くしてください”だと思えば大丈夫です」

沖矢「っそうですか、わかりましたこちらこそ仲良くしてくださいっ」

ジン「おい、やめろ」



あぁ、やはり彼女のそばは退屈しない

いい意味で退屈しない

いつも事件ばかりで血生臭い現場しか見てこなかったし、それが自身の人生の刺激だと思っていた

しかし、このような刺激もあるとは・・・な・・・



沖矢「いやあ、ずいぶんと仲がよろしいようで、うらやましいです」

ジン「・・・殺されてぇのか」

沖矢「はい、仲良くしましょうね」

ジン「おい、やめろ」

A「ジン友達出来たね！！」

ジン「やめろ！！！」

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