裏方ヒーロー、見参。【ヒロアカ】 (ページ7)

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裏方英雄０７ページ7

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｢おいモブ｣
｢なに｡爆豪｣

　最近､肌寒くなってきた｡
　そりゃあそうだろう､もう9月｡立派な秋だ｡
　そんな某日､俺は爆豪に呼び出しをくらった｡見事なまでに殺気が散漫しているこいつに近寄りたくないのだが｡

｢てめぇ､実技試験､受けんのかよ?｣
｢……どこでそれを?｣
｢うるせぇッ!!明らかに筋肉ついてるし､体育でも活躍してるだろぉが!｣

　ったく､ホンとに誰だよ､こいつに俺がヒーロー科も受験するっつった奴｡
　｢体育でも活躍してる｣､ね……｡
　まぁそうだな｡緑谷も俺も､ずいぶんと筋肉がついてきたものだ｡あと体力なんかも｡

｢そうだけど､なに?｣
｢ってめぇ､ヒーロー科受けねぇっつってただろうが!｣
｢え､いや､ただ気持ちが変わっただけだけど? そもそも進路を勝手に決められるほど俺は精神的に弱くねぇし｡｣
｢雄英受けんな!!!｣

　ぐっ､と襟首を持たれる｡第一ボタンまでしっかりと止めるタイプの俺にとっては､苦しいことだった｡
　けど。

｢やだね｡｣
｢はぁッ!?｣
｢人の進路を勝手に決めないでよ｡あくまでも俺の目指す場所は普通科だし､あくまでヒーロー科は『受かればラッキー』程度の気持ちで受けるんだ｡問題ねぇだろ｣
｢……だ、｣
｢もう一度いうからな｡よぉく聞けよ｡俺はヒーロー科受験は降りねぇ｡
そもそも進路を勝手に決められるほど俺は精神的に弱くねぇ｡
……話はそれだけか?じゃあな｣

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