天然記念物カップル【牛島若利】

天然記念物カップル０８ ページ8

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LINEの通知が、恐ろしい数になっていた。
せっかく、結と二人で天然ペアのことをかんがえていたのに、あまりにも煩いから既読だけでもつけてやろうと思った。

ミラクルボーイ英太クン、英太クン、
ミラクルボーイ若利クンが、告白したいんだって〜
ミラクルボーイ俺もそういう経験0だからさ、
ミラクルボーイなにかアドバイスをしてあげてちょ
ミラクルボーイ【よろぴくスタンプ】

2つのことに驚いた。

1つは、天童が真面目に相談を受けているってこと。
いままで、協力はしていたものの、どこか面倒くさそうだった天童が、ここまで……。

2つ目。
これは言わずもがな、告白しようという気持ちが、若利にあるということだ。
正直、自然にくっつくとも思っていたのだが。

あとのメッセージは、その告白志望に至るまでの経緯と、よくわからんスタンプだった。
おいふざけんな。

｢英太、結局誰からのLINE?｣
｢天童からだ｣
｢ふーん。まだ長引きそうなかんじ?｣
｢――いや、そろそろ、くっつかせるぞ｣

わざとらしく笑顔を浮かべると、結はいたずらっぽく笑って、｢腕が鳴るねェ｣と言った。



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