dream in the school

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JN｢こんにちは、今日も赤点は俺だけ？｣

『いや？でも強制じゃないからみんな帰っちゃったと思うよ笑』



そういう先生は少し寂しそうだ。

俺は二人きりだから、こんなに嬉しいのに。



隣に座り、少しだけ椅子を近づける。

先生は鈍感だから、いつもこうしてるのに気づかない。


JN｢じゃ、早速教えてくださいっ｣

『じゃあ一問目からね…ここは、』




先生には申し訳ないけど、


そのペンを持つ指、

授業よりはるかに近くで聞く先生の優しい声、

近くないと伝わらない、柔軟剤の香り、


そういう所に、全ての感覚が奪われる。




『…だから、って、ジェノくん、聞いてる？』

JN｢ん？あぁ、ごめん、ちょっとぼーっとしてた笑｣

『もう、ちゃんと説明してるんだから聞いてよ？』




ごめんごめん、と言って、また説明してもらう。

とは言え、もうその範囲は全然分かってるんだけど。








＿＿＿＿＿＿全ての説明を終えると、おつかれ、と言って、体を伸ばす。



JN｢先生こそおつかれ。いつもありがとね？｣

『ううん、私はそれが仕事だから笑』



…仕事、か。

俺との時間は、ただの勤務時間としか思ってないのだろうか。

そう考えると、なんだかモヤモヤしてきた。



『…ん？ジェノくん？どうしたの黙り込んで、』

JN｢先生は…俺の事、どう見てるの？｣



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