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『あの時、話したのは一瞬だったのに、ずっと忘れられなくて…なんでだろうね、』
…俺もそうだ、初めて話した時、名残惜しかったのを、今でも鮮明に思い出せる。
『たくさんロンジュンが会いに来てくれて、すっごく嬉しかった。だから、今では図書委員やって良かったなって思えるんだ。』
RJ「そっか…なら俺も良かった。」
すると、椅子の向きを変え、
俺の方を向く。
『…ロンジュン、もしかして、あの子好きだった?』
RJ「…え、あいつ?あいつは別に、」
『私、誰とは言ってないよ』
RJ「……っ、」
なんで、なんでバレてんだ?
俺が、マクヒョンの彼女となったあいつを好きだったって、
『なんかね、見る目が、愛おしそうだった。でもそれは、別に先輩から奪い返そうとしてる感じじゃなくて、ただ、幸せになって欲しいって思ってる、純粋な目だった。』
RJ「…はぁ、多分これお前しか知らないよ、あいつのこと好きだったってこと。」
事実、好きだったんだ。
最後の告白は、協力もあるけど、ただ俺の口から好きだと言っておきたかったんだ。
…でも、あいつが幸せならそれでいいと思ってたから、別に今、未練とか、何も無い。
『ロンジュンに好かれるなんていいなぁ…私も好かれたい。笑』
RJ「…え、?」
『私、ロンジュンが好きなの。』
それは、突然だった。
君は、綺麗な目を俺に向けて、
ただ、好きだと、小説のような回りくどさは無く、シンプルに伝えた。
『迷惑だったらごめんね、でも、好きになっちゃったの、』
RJ「おい…俺がいつ迷惑だなんて、」
『こうやって話すだけでも十分楽しいの、だから別に付き合うとかそんなんじゃなくてっ、』
RJ「うるさい、」
段々小さくなる彼女を、ぎゅっ、と抱き寄せる。
『…えっ、ちょ、』
RJ「…好きだから、俺も、」
『…でも、あの子のこと、』
RJ「もうそれ随分前の話だから、今は…Aが、」
好き、そう言って、強く抱き締めれば、
『…どうしよ、私今すっごく幸せ、』
なんて言うから、思わず笑みが零れる。
あぁ、俺も幸せだ。
RJ「夜遅くなる時は、俺が一緒にいてやるから、呼べよ?」
『……夜遅くならなくても?』
RJ「もちろん。」
お互い目を合わせ、笑い合えば、
そこは完全に、俺たちだけの空間となった。
絶対、マクヒョン達より、幸せになってやるからな。
…なんてね。
end.
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リュイ - 世界線変わってもチソンくんへの愛が変わらないナナ様に安心しました笑 (2021年8月22日 11時) (レス) id: 2183f1b6e8 (このIDを非表示/違反報告)
ちょんぽむ(プロフ) - nctLoveさん» お久しぶりです〜!大好きだなんて嬉しいです!!書く予定で進めさせていただきます!いつもありがとうございます! (2021年2月1日 21時) (レス) id: 90aabf5f61 (このIDを非表示/違反報告)
ちょんぽむ(プロフ) - Salaさん» わ〜ありがとうございます…!書く予定で進めます! (2021年2月1日 21時) (レス) id: 90aabf5f61 (このIDを非表示/違反報告)
nctLove - ちょんぽむさん» お久しぶりです!チソン君最高でした…!ソンタロも見たいし、私もこのシリーズ大好きなので待ってます!ちょんぽむさんのお話は全て面白くて大好きです!またコメントするのでよろしくお願いします~! (2021年1月31日 22時) (レス) id: 173906b15c (このIDを非表示/違反報告)
Sala(プロフ) - ソンタロちゃん達待ってます! (2021年1月31日 7時) (レス) id: 808f5ff910 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょんぽむ | 作成日時:2020年9月20日 12時