君となら2

広臣side ページ5

｢･･･もう勝手にいなくなるなよ･･･｣








A｢･･･ごめんね｣









｢もう･･･Aさんと離れるの嫌なんだよ｣









A｢･･･離れないよ。あたしはいなくなったりしない｣









そう言われた時
俺は後悔していた自分の気持ちを伝えた



｢俺･･･ずっと後悔してた･･･美容師を辞めてAさんと会えなくなって気付いたんだ･･･Aさんのこと好きだったんだって･･･｣








そしたら彼女も同じだったと言われた







俺が居なくなって好きだと気付いたって･･･









俺が自分の気持ちに早く気づいて
ちゃんとあの時伝えてたら･･･
二人の関係ってまた違ったのかな







俺はますます後悔が膨らんだ







でも





彼女は





今の俺を応援したいから後悔してないと言った






笑ってるけど

目に涙溜まってんだよ･･･








たまらなく愛おしい･･･









俺は









彼女の事をまた好きになっていた









だけどそれを口にすることはできない







彼女の唇に俺はキスをした









このキスに全ての気持ちを込めて･･･









自分の気持ち



薄々気づいてた









だけど認めたら




苦しくなるのがわかっていたから






ずっと壁を作ってた



つもりだった









でも、さっき彼女が俺の前から消える気がした時







すごく嫌で･･･彼女を離したくないと思った








そして彼女の必死に涙をこらえて微笑んだ顔を見た時に









俺の壁はあっさりと崩れ落ちたんだ









俺が彼女を笑顔にしたい




もう理由をつけて誤魔化すことができなくなってしまった









だけど･･･この気持ちは伝えることは許されない






だからせめて、過去形でも自分の気持ち伝えれてよかった








こんなかたちでしかあなたに伝えることが出来なくて









ごめん･･･

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