君となら2

広臣side ページ18

しかもまさか俺らの大阪公演と


Aさんが大阪の実家に帰る日が重なるなんて







逢いたい･･･ひと目でいいから･･･






だけどそんな事は言える訳もなく





尻すぼみに電話を切った









岩｢なんて？｣









｢･･･明日大阪の実家帰るんだってさ｣









岩｢えっ！チャンスじゃん！会わないんすか？｣









｢逢えるわけねぇじゃん･･･俺ら一般人との恋愛禁止なの知ってんだろ？｣








岩｢別に恋愛しなきゃいいんでしょ？逢うだけならなんの問題もないっすよ。臣さん会わないなら俺が会おうk･･･｣

｢それは絶対だめ｣








恋愛しなきゃって･･･



それなのに逢いたいから逢うって


激しく矛盾してね？






それに俺の中ではもう片思いしちゃってんだよな･･･





報われないのに


諦めようと思えば思うほど






あの人のことを考えてしまう





…


…


…


…


翌日


リハも終わり本番までの間のリラックスした時間





岩｢で、今日会うんすか？｣







｢･･･わかんねぇ｣








N｢なになにー？臣の恋の相談？｣






｢ち、違うからっ･･･！｣





せっかく否定したのに

このお喋り岩ちゃんが昨日の話を全部NAOTOさんに話した






ったく･･･話広げんなって･･･







N｢それは会うべきだね〜逆に会わない理由は？｣









｢だから･･･俺ら一般人とそういうのってダメじゃないすか｣









N｢そういうのとは？｣









｢だから･･･恋愛･･･｣







自分で言ってて恥ずかしいわ！







N｢あのねぇ臣くん･･･ひとつ教えよう。恋は仕事にとってすっげぇプラスになんだよ？原動力になる！もちろん喧嘩したらマイナスにもなるけど仲直りすればいいじゃん？恋しなきゃ始まんねぇよ？そんな自分の気持ち押し殺してる方がマイナスじゃねぇの？と、直人兄さんは思うけどなー｣



岩｢確かに･･･。最近の臣さんどっか無理してる気がするし･･･それってAさんのこと好きだけど恋愛禁止だからってだけで気持ち押し殺してるからじゃないの？｣





N｢好きって気持ちを無理に伝えろとは言わない。でも会いたいなら会えばいいと思う。声が聞きたければ電話しまくればいい。もちろん相手が困らない程度にね。Aちゃんはどう思ってるかわかんないしその辺はしっかり考えないとだけど｣




臣｢･･･ひとつ聞いていい？｣



岩、N｢なに？｣

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