君となら2

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寝坊してしまい

昼の新幹線に乗り込んだ





1年ぶりかぁ



送ろうと思ってた箱根温泉のお土産も渡せるしちょうど良かった





駅に着くと三代目 J Soul Brothersと書かれた服やグッズを片手に歩く女の子達が
ぞろぞろと降りて来る




そっか今日ライブなんだっけ





あたしもまた見たいな･･･

7人のステージほんとにかっこよかった








実家に帰ると相変わらず元気そうな両親に安心した






｢はいこれ。箱根温泉のお土産｣





母｢温泉って誰と？！彼氏出来たんか？！｣




｢ち、違う違う！･･･職場の後輩と！｣






母｢男の人やないの？｣








｢･･･違うよ？｣






母｢何年あんたのお母さんしてると思ってんの？嘘バレバレやで。その後輩君とはいい感じなん？｣








｢だ、だから違うって！ただの後輩！ついてきただけだから｣







男の話になるとしつこい



鬱陶しくなり自分の部屋に荷物を置きに行くことにした






ったく･･･



あたしだって彼氏欲しくないわけじゃないんだって





結婚だっていつかは･･･








その時登坂くんの顔が浮かんでしまった









違う違う！

だめだめ。あの子は恋愛対象にしちゃだめなんだって




そろそろしっかりしろ自分！





部屋でグゥたら実家モード





やっぱなんだかんだ実家は落ち着くなぁ








家族揃って久しぶりの夕飯

年に1度しか帰らないからあたしの好きなものばかり






あたしの大好きなカニは毎年恒例



冬といえばカニ！

Aといえばカニ！



三度の飯よりカニ！









｢ふぅ･･･食べすぎた･･･｣






ふらっと外に出て

こっちに帰ってくると必ず行く場所がある








｢さむっ･･･｣







坂道を登りきったところにポツンとある公園


この公園のいいところは

夜になると360度星空が見渡せる






さすが田舎




あたしが今住んでるところではこんなに鮮明に見れないからね









今年も見れてよかった







星を見上げてると心が洗われるようで



小さな悩みなんてどうでも良くなる






♬︎〜




シンとした公園に着信音が鳴り響く



登坂くん･･･？

昨日話したばかりなのにどうしたんだろ




｢もしもし｣








臣『あ、もしもし』









｢どしたの？ライブは？｣






臣『さっき終わったよ』









｢そっか。お疲れ様。どうかしたの？電話かけてくるなんて･･･｣









臣『今から･･･会えるかな』

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