続:向日葵の恋5

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すごく静かなところ









少し向こうに公園みたいなものが見えて









そこへ着くと








中にあるベンチに座った









春風に当たりながら







目を瞑ると鮮明に聞こえる









鳥の囀りや




公園ではしゃぐ子供たちの声









ー臣くんとの子供･･･絶対可愛いよねー







ー当たり前だろ。Aの子供なら可愛くないわけねぇよー









星を見ながら話した日のことが浮かんで









またじんわりと目に涙が溜まった









広臣のあの時の覚悟･･･信じたい









信じれる自分に･･･なりたい









子供｢どこかいたいの？｣









｢えっ･･･？｣









子供｢だいじょうぶ？｣









あ･･･あたしが泣いちゃってるからか･･･









｢うんっ･･･大丈夫だよ。ありがとね｣









頭を撫でてあげると









八の字眉だった子供はにこっと天使のように笑い








子供｢よかったぁ！これ、あげるね！｣








そう言って差し出してくれたのは


一輪のタンポポ








小さな手でぎゅっと握ったそれを








そっと優しくつまみ









｢ありがとう。可愛い花だね｣









｢でしょ？｣って笑う顔が広臣の笑顔にどこか似ていて









胸がぎゅっと締め付けられた









その後母親に呼ばれ





子供｢じゃあね！ばいばい！｣





手を振る子供にめいっぱいの笑顔で手を振り返した









なんか








あの笑顔に元気もらっちゃったな









そういえば広臣と付き合った日









言われたっけ










ー俺も･･･あんたの笑った顔･･･ずっと好きだった。向日葵みたいだなって思ってたー





ーあんたの笑顔にどれだけ救われたかわかんねぇー









あたしの笑顔･･･








今もあの時みたいに思ってくれてるかな









あたしもあの頃みたいに









強くならなきゃ･･･









逃げてちゃ･･･だめだよね









自転車をまた漕ぎ始め










来た道を戻った

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