続:向日葵の恋2

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ほんとに真っ暗で何もわかんない･･･





見えるのは








スマホの灯りで照らす道のみ








やばい本気で怖い･･･









なんか出そうだよぉ･･･









思わず臣くんの上着の裾を掴む








臣｢なに？怖いの？｣









｢あ、あたし･･･お化け屋敷とかダメで･･･｣









臣｢へぇ、意外。バンバン行きそうなのに｣








｢だめだめ！驚かされたらお化け役の人叩いちゃうもん！｣








臣｢ははっ！それはお化け役の人もいい迷惑だな(笑)｣








笑いながら





ぎゅっとあたしの右手を握ってくれた









臣｢これでちょっとまし？｣









｢う、うんっ･･･うわぁっ！！！｣







ｶﾞｻｯと何かが通る音がして








思わず彼の腕にしがみついた









臣｢動物か虫だろ｣









｢うぅ･･･ほんと怖い･･･｣









臣｢はいはい｣









抱きしめていた腕を解き






肩を抱き寄せてくれた









臣｢こっちの方がいい？｣









臣くんの体にしがみつき







間違いなく歩きづらいはずなのに









優し過ぎ･･･









｢･･･ありがとっ｣









それでも彼がいない側が寒くて






後ろも怖くて








気になって仕方なかった








臣｢･･･なんか歌うか｣








｢え？歌う･･･？｣









臣｢何聴きたい？｣









｢えっ･･･歌ってくれるの？！今？ここで？｣









臣｢リクエストどうぞ｣









そんなの急に言われても･･･






悩むよ悩むよぉ！！！









臣｢ないなら適当に歌うよ？｣









｢待って！じゃぁ花火！｣









臣｢ほんと好きなんだな。リクエスト了解｣








ぱっと咲いて しゅんと散って
夜に打ち上げられた
恋花火 二人
照らしながら広がる
こぼれる火の粉は せつなさへと変わって
私の胸熱く染めました…









｢やばい･･･やばい！すごい！臣くんすごい！｣









臣｢すげぇって(笑)一応本人だから｣








あの登坂広臣の歌声独り占めしちゃった･･･









こうやって聞くの









案外初めてかも








そうこうしてるうちに









臣｢着いた｣









ライトが照らしたのは




【星の丘】と書かれた看板









｢ほしの･･･おか？｣









手を繋ぎ直し






歩いた先の頂上には









｢うわ･･･なにこれ･･････！｣








満天360度パノラマ星空

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