隣の部屋の渡辺くん２《渡辺翔太》 (ページ7)

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「やばい。めっちゃ嬉しい。最初からふっかじゃなく俺にしておけば良かったな。そしたらこんなに苦しまずに済んだのに。」

「でもこうやって渡辺くんと出会えました。それだけでいいんです。」

「まぁな。ふっかと付き合ってなかったら逆に俺らも会わなかっただろうしな。」

「そうですよ。でもこれからどうしますか？辰哉とケンカみたいになっちゃって渡辺くん大丈夫ですか？」

「Aちゃんは気にしなくていいの。後は俺の問題だから。なんとかする。」

「分かりました。」

渡辺くんがいてくれて私の気持ちも正直に話せて良かった。

辰哉に対して渡辺くんめっちゃ頑張って言ってくれたから助かった。

渡辺くんにはホントに頭が上がらない。

いつもいつも私より上にいて、いつも優しく包み込んでくれる。

辰哉にはない優しさ。

私には渡辺くんの方が居心地がいい。

そんな渡辺くんとこれからは一緒に過ごしていくんだ。

辰哉のことはもう忘れよう。

もっと早く渡辺くんと出会えてたら良かったけど、それも私にとっては経験しなければいけないことだったと思うからそれはそれでいい思い出。