図書館 ページ19
必死に勉強すること２時間。
少し休憩しようと顔を上げると、テーブルに伏せて寝ている渡辺くんが。
寝てる。。。
私は恐る恐る顔を覗くと気持ち良さそうに寝ている渡辺くん。
寝顔が子供みたいで可愛い。
その寝顔をしばらく観察していると、
私も何だか眠気が急に襲って来た。
気付くと私も寝ていた。
俺が目を覚ますと目の前で望月も寝ていた。
俺はその寝顔に一瞬で心を奪われた。
子供みたいな寝顔だけど、美しい綺麗な透き通った顔で俺は見惚れてしまっていた。
時刻は１５時を回っていた。
長居しちゃったし、そろそろ帰らなきゃないなと思っていたが、起こすのも悪いし、でも起こそうか１人で悩んでいた。
すると、窓から心地よい風が吹いた。
目の前の望月がゆっくりと目を覚ました。
「あれ？私寝ちゃってた。」
渡辺「俺も気付いたら寝てたし、今起きたばかりだから大丈夫。」
私は時計に目を移した。
「あ！やば。もうこんな時間。帰らないと！」
渡辺「そうだよな。ごめんな。こんな時間まで。」
「ううん。私が寝ちゃってたから。」
渡辺「片付けて帰るか。家まで送る。」
図書館を出発するなり、渡辺くんが私の帰る方向へ一緒に歩いて来た。
送らなくていいって言ったのに、勉強付き合わせちゃったし、もう夕方だしこのくらいさせて？と言われ断れなかったのだ。
でもそういう渡辺くんの優しさが私にはくすぐったかった。
歩いて帰っていると、渡辺くんが口を開いた。
渡辺「なぁ、望月。」
「何？」
渡辺「あのさー、今日のお礼したいんだけど、来週花火大会あるじゃん？あれさ良かったら俺と一緒に行かない？」
「はっ！？えっ！？えぇー！！」
渡辺「驚きすぎ笑面白れーな。」
「いや、あ、あのーお礼なんていいですから。せっかく誘ってくれたのは嬉しいですけど、渡辺くんと一緒にいる資格なんてないと言うかなんて言うか。。。」
渡辺「ホント今日助かったんだよ。おかげで課題終わりそうだし、感謝してんだよ。深く考えなくていいから。」
「まだ少し時間あるので考えさせてください。今すぐには答え出せません。」
渡辺「うん。それでいいよ。でもこんなこと言うの信じてもらえないかもしんないけど、俺こうやって花火大会とか誘ったのも望月が初めてだし、誰かと行くなんていうのも初めてだからそれだけは覚えておいて。誰１人誘った事ないし行った事もないから。」
続く (更新停止中)
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作者名：Jasmine | 作成日時：2024年1月27日 10時
