恋って…なんですか???ー恋の仕方を教えてくださいー (ページ11)

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１学期終業式ページ11

それからというもの私は渡辺くんを避け続けた。

今日で１学期が終了する。

明日からは長い夏休みが始まる。

みんなの顔も渡辺くんにも関わらなくて済む。

私はウキウキの気分でいた。

俺はあの日を境に望月に避けられてるのが分かってなかなか話しかけられずにいた。

話しかけようともしたが、すぐに望月は逃げたり居なくなってしまう。

今日で１学期が終了だ。

正直今日俺にとっては最初で最後かもしれない。

一大決心をしていた。

朝いつも遅刻ギリギリの俺。

今日だけは早めに登校。

望月より早めに来る必要があったのだ。

朝あいつの下駄箱にメモを仕込んでおいたのだ。

朝私は下駄箱を開けるとメモらしきものが入っていた。

嫌がらせの手紙かなんかだと思い開くのも怖かったが、恐る恐る開けてみた。

するとなんと渡辺くんからのメモだった。

「今日終業式終了後、少しだけ話したい。今日が最初で最後にするから。屋上で待ってる。」と。

最初で最後。

今日行けばもしかしたら本当に最初で最後にしてくれるのかもしれないと思った。

終業式終了後、渡辺くんのメモ通り屋上へとやって来た。

生徒達は一斉に帰って行く。

私はみんなとは反対方向へ向かって行った。

屋上へ着くとすでに渡辺くんはいた。

後ろ姿を眺めていると、

渡辺「なんだ。居たのかよ。声かけろよな。ビックリしたじゃんか。」

「すみません。後ろ姿が何か考え事してるような感じだったのでしばらくこのままで居ようかと。」

すると渡辺くんはフッと笑った。

渡辺「なんか、望月らしいな。そういうとこ。てか、久しぶりに話したな。いきなり呼び出してごめんな。メモ見たからここに来たんだろ？」

私は静かに頷いた。

渡辺「呼んだのは最初で最後にしようと思って。俺が望月と話したくて一生懸命話しかけても素っ気なかったり俺と話すの嫌だったり周りの目とか気にしてるような感じだったからこれ以上俺のせいで迷惑かけるのは違うなって思って。それにこれ以上望月に近づいたら本当に嫌われそうだから程々にしようと思って。で、せっかく席隣なのに話せないって言うのも結構キツイ。だから学校では話さないように気を付ける。それで俺からの提案なんだけど、学校で話さない代わりに連絡先教えてくんない？ラインとか電話ならできるでしょ？」

私はまさかの渡辺くんの発言に驚いて目を見開いた。