4月 ページ1
私は望月A。今日から高校生。
憧れていた高校生活の始まり。
でも憧れているのは今のうちだけ。
今日は入学式。
私は人前に出るのが苦手。
中学時代も目立たない存在だったのにまさか高校入学初日からこんな大役を任せられるとは・・・
朝からド緊張の自分。
学校へ徒歩で向かっているが手元には新入生代表挨拶の原稿が…。
なんと!新入生代表挨拶に選ばれてしまったのだ。
最悪だ。
何度もなぜ私が?と思った事か・・・
他の人ではダメだったのだろうか。。。
歩きながら下を向いて前を見ていない私も悪かったが、覚えなきゃとかスラスラしゃべれるように練習しなきゃと必死になっている私は周りを見ていなかったし、周りなんか気にしてる状況ではなかったのだ。
その時「ドンッ!!」誰かにぶつかったのだ。
手に持っていた原稿が数枚道路上に散らばる。
私は急いで拾った。
?「お前さ、人にぶつかっておいて謝りもしねぇの?」
私はハッと我に返った。
そうだ!誰かにぶつかったのだ。
『す、すみません。ちゃんと前を見ていなくて。私の不注意です。すみませんでした。』
そして私はその場を立ち去るように逃げた。
今の人同じ制服着てた?
ま、まさか同じ学校…じゃない…よね?
ちゃんと見てなかったし、きっと気のせい…だよね?
てか気のせいであってほしい。
なんか言葉遣い悪そうだったし、トーンめっちゃ低かったし、怖すぎる!!
それからは手には原稿を持っていたが学校へ着くまでは下を見ずに前だけを見て歩いた。
校門へ入るとワクワクが止まらなかった。
これからこの学校で高校生活が始まる。
楽しみで仕方がない。
でもその前に大役を果たさなければいけないのだ。
掲示板を見て、自分の名前が書かれたクラスを確認。
その教室へ向かうと黒板には席順と名前が書かれている。
自分の席へ着席。
入学式の時間が迫ってくる。
どんどん緊張が大きくなっていく。
担任の先生が来て、軽く自己紹介をした後、体育館へ移動。
入学式が始まったのだ。
新入生代表挨拶をする時、足は震え、手も体も緊張で震えていた。
でももうこうなったら仕方がない。
一呼吸置いて話し始めた。
なんとか無事終えました。
終わった瞬間肩の力がスーッと抜けた気がした。
教室へ戻りHRをし、その日は帰宅。
入学式が終わり、これから高校生になるんだと改めて実感したのだ。
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作者名:Jasmine | 作成日時:2024年1月27日 10時