*国見 英* メ ラ ン コ リ ッ ク

メランコリック *09* ページ10

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＊Aside＊



5時間目。



私の隣の席の国見くんは光に照らされて寝ていた。



国語の文を読んでいた私は、国見くんの事を見ていた。









……………あれ、次当たるの国見くんじゃ……？



読み終わった後は必ず先生の註釈が入るため、その間に国見くんを起こすことにした。



『国見くん、国見くん、国見くんってば………。』



なかなか起きない彼を揺さぶって起こした。



いつも眠たげな目が私を捉えて、強く睨んできた。



『(………!!!?;;)』



睨まれて驚いていると、国見くんは申し訳なさそうに目を伏せていた。



何か……、気持ち良さそうに寝てたのに、ごめんなさい…



国「………起こしてくれて、ありがと…」



…………え…



国見くんにそう言われたのが嬉しくて、思わず見つめてしまった。



国「え、…」



人は見つめられると見つめ返してしまうのを改めて知った。



先生「国見〜、はい、続き読め」



国「……はい…」



凄く不服そうに返事をして立つ国見くんは眠そうで、でもカッコ良くて……









『………!!!!//////』









これじゃあ、私が恋してるみたい…









………って、何考えてんの、私!!!









……………そうだよ、国見くんは私の朝の失態を見てるんだから、









……きっと、私なんて、眼中に無いのに…









期待しちゃ…駄目なのにね

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