Long-distance love

season28 ページ32

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〜啓司side〜









あの日ホテルのロビーにいた、せな？？とかいうケンチの女を呼び止めた









綺麗な鼻筋に、くりっとした二重の目

一筋縄で行かなさそうなこの雰囲気。









あいつ…

俺が散々コネクションで使われただけの元カノにそっくりだ









だからこそ、試してやろうと思った。









意志のはっきりしている目……


あんな酷いこと言われても俺のこと怖くないのか？
こいつは……









襲う気なんか最初はなかった。

ただ単純に俺を見る勝ち誇った目に腹が立った。









キスしようとした瞬間





｢やめてよ！！！｣







その綺麗な瞳は少し不安に揺れながらも

"絶対あんたなんかに抱かれない"



と言わんばかりに
真っ直ぐ俺の目を見て離さなかった…









そこで、電話が鳴り響く。







だりぃな…ケンチかよ……









もちろん、こんなことをしてケンチとの仲が今まで通り行くはずなんかなかったと思った









正直、心の中では"あの女"のこと
認め始めてる自分がいる。




でも、今更引けるか？？？









メンバー全員に気使わせて、
何してんだか俺……









楽屋でも気まずい雰囲気の中、

ケンチが"話したい"そう言葉を放った。









ただただめんどくせぇ……









哲也にも怒鳴られ楽屋を出てきてしまった。









？？？｢啓司！！！｣






啓｢…ケンチ……｣









追いかけてきて俺の名前を呼んだのは
ケンチだった。









ケンチ｢俺らのこんなことでずっと気まずいまま？？
リーダーとして、仲間としてそれはできない…
今夜絶対あけてて。｣



啓｢………｣









謝るか…
それとも、このまま突き通すか…









飯だけは行こう。









そう思い遠ざかるケンチの背中を眺めていた。









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