Long-distance love

season11 ページ14

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｢ねぇねぇ、ケンくん。｣






ケンチ｢ん？どした？？｣






｢あのお兄さん、怒ってない？

私、厚かましいことしてるもんな…

謝ってくるわ…｣









舌打ちされたし、


とりあえず謝罪せな…









ケンチ｢………はぁ…｣









｢お忙しいし、お疲れの中

お邪魔してしまってすみません。


ケンくんの友達の、｣









バンッッッッー！！！！！









私が言葉を言い終わる前に


目の前の彼はパイプ椅子を蹴り倒した…









ケンチ｢ちょ…啓司！！！！！｣









全員が私たちの方向に視線が行き、


さっきまでの和やかな空気などなくなる。









啓｢お前さ…キャバ嬢だろ？

ケンチのこと良いように使って

無償でライブまで来て楽屋ノコノコ来てんじゃねぇーよ。


お前みたいな計算高い女、マジ無理。｣









は？？？


なにこいつ……







ケンチ｢ライブ誘ったのも俺！

楽屋誘ったのも俺！！！！

せなちゃんは計算高くなんかない！！｣







啓｢ケンチ、目覚ませよ。笑


こいつにとってケンチは

"金ヅルとコネクション"でしかないんだぞ？｣









その言葉に耐えれなくなった。









｢さっきから黙って聞いてたら何？


勝手な憶測で物事捉えるの辞めてくれる？？

ひねくれすぎちゃう？自分。｣









啓｢あ？？｣






｢せや、私はキャバ嬢や。


コネクション？金？

笑わせてくれんな。




私、芸能人とか疎いし

そんな気持ちでケンくんお客様として

お店呼んでんちゃうねん。｣









啓｢じゃあさ、何の為にケンチと

つるんでんの？笑｣







｢出会いはお店や。


でも、お客様とかEXILEとか何も関係ない


EXILEて分かる前から私、一目惚れしたんや！


大好きねん、ケンくんのこと！！！｣









シーン。









やばい、言うてもた。


イライラして流れに身を任せすぎた…









啓｢俺、先ホテル戻るわ。｣








荷物を取り、出口へ向かう啓司さん。








アキラ｢お前、言い過ぎ…｣







啓｢………｣








そして、私とすれ違いざまに

耳元で彼は









啓｢認めて欲しいなら…

今夜俺の部屋来いよ…｣









私にしか聞こえない声でそう言い、



立ち去った。







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