検索窓
今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:49,380 hit
小｜中｜大

8 ページ8


『いっ―・・・』


放り出されたのは近くにあった裏路地で、さっきの通りより暗いそこで私の膝に痛みが走った


「さァて。どう楽しませてもらおうか」


ニヤニヤと口角を上げる彼らは馬鹿なことを考えているってわかってる

どうこの場を切り抜けたらいいだろうかと頭を巡らせて


『ねぇ、お金あげるから見逃して』


それぐらいしか方法は思い浮かばなかった

けど


「まぁ金も貰うけどよォ」


グイッと上げられた顔が痛い


「その前にお姉さんができること、あんだろ？」
『っ・・・』
「オイ、俺が見つけたんだから先でいいよな」


他の二人の振り返った目の前の男は私が思っていた以上に凶悪だったみたいだ

お金で解決できる問題じゃなかった


「じゃ、お姉さん、早速―・・・」
「オイ、何してる」


その時響いた男の声

最悪だ。また仲間だろうか

ゆっくりと近づいてくるその男に、私を掴んでいた手は緩んで

チラリと視線を下げた彼と合った瞳はあの時雨の日に会った彼、片桐くんだった


「お前・・・開久の片桐か・・・」
「だったらなんだよ」
「いや、元開久っつった方がいいか？」
「オイ、片桐はヤベェって」
「あぁ、行こうぜ」
「いや待てよ。相良に出し抜かれた腑抜けだ」


そう言うと片桐くんの前に立った男


「オイ腑抜け野郎。邪魔すんじゃねぇよ」


すると次の瞬間、男が吹っ飛ぶ姿が目に映った

いや、正確には片桐くんが彼の腹に蹴りを入れたのだけれど


「お、おい、ヤベェよ」
「行こうぜ」
「待てよテメェら」


そう言った片桐くんは恐ろしい程怖い瞳を彼らに向けた



9→←7（2章）



→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って！｜面白い！→ )

点数: 9.8/10 (122 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
174人がお気に入り
アイコン この作者の作品を全表示｜ お気に入り作者に追加｜アイコン 感想を見る
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム： 感想：  ログイン

成田(プロフ) - いろさん» 初めましてこんにちは。コメントありがとうございます！そして完結ありがとうございます！何度も読んでいただいたなんて嬉しすぎます！片桐くんはまた機会があれば書きたいなと思っていたのでその時はまたよろしくお願いします！ (2019年1月13日 11時) (レス) id: 9a366f7078 (このIDを非表示/違反報告)
 いろ - 初コメ失礼します。完結おめでとうございます！このお話が大好きで何度も読み返してしまいました。また片桐夢書いていただけると嬉しいです。これからも応援しております！ (2019年1月11日 6時) (レス) id: 6f641a4048 (このIDを非表示/違反報告)
 成田(プロフ) - みかどさん» 初めましてこんばんは！コメント、完結ありがとうございます！そして嬉しいお言葉ありがとうございます！！そう言っていただけて本当に嬉しいです！！他作品への活力にもなりました！これからも頑張りたいと思いますのでよろしくお願いします☆ (2019年1月7日 0時) (レス) id: 9a366f7078 (このIDを非表示/違反報告)
 みかど(プロフ) - 初めまして ！ 初コメ失礼します ！ 完結おめでとうございました (*´`*) 片桐くんと夢主ちゃん ほんわかしていて 読んでいて何時も癒されていました ！ 心温まる作品を有難う御座います ！！ これからも 陰ながら応援させていただきますね ！ (*’ω’*) (2019年1月6日 23時) (レス) id: 740556791c (このIDを非表示/違反報告)
 。 - (´-ω-`) (2019年1月5日 16時) (レス) id: 2795530ee9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名：成田 | 作者ホームページ：なし  
作成日時：2018年12月20日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。