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パチリと付いた電気に部屋に漂う甘い匂い
『今暖房付けるね』
そう言って奥に入って行った彼女に、「お邪魔します」と小さく言って靴を脱げば、なんだか久しぶりの彼女の家に少しだけ緊張が走った
コートを脱いでローテーブルの前に座って、バタバタとコートを掛けたり温かいお茶を出したりする彼女
いつもの変わらないその様子にただ考えすぎていただけかと思う自分ともしかしたら何か言われるのかもしれないと思う自分が入り混じった
『猛』
「ん？」
見上げれば俺の前に立つ彼女は手を後ろに隠して笑う
すると次の瞬間、ふわりと俺の首に掛かった温かいものと目の前にAの瞳
『甘いもの、あまり好きじゃないからマフラーにしたの。マフラーなんて初めて作ったから何回も失敗しちゃって、でもどうしても今日に間に合わせたかったから・・・全然会えなくてごめんね』
申し訳なさそうに眉根を下げるAに、驚きと安心が入り混じったような変な感情が湧き出て
「・・・ふざけんなよ、」
『ごめん』
「いや、違くて」
彼女を少しでも疑ってしまった自分に腹が立った
「でも、スゲー不安になった」
『ごめん』
「スゲー寂しかった」
『ごめんね』
困ったように笑うAにそっと顔を近づけてキスを落とす
『怒ってる？』
「怒ってねぇよ」
唇が離れるとそう言った彼女に返して、今まで不安だった気持ちを埋めるかのように何度も何度もキスを落とした
『ふっ・・・ん・・・』
この部屋に漂う甘い甘いチョコレートの匂いが鼻をかすめて
ちゅっとリップ音を出して離れた唇
「マフラーありがとう。スゲー嬉しい」
『よかった。それとチョコレートケーキも作ったの。一緒に食べよう？』
この部屋の匂いはそのせいかとフッと笑って
「食いかったの？」
『ふふ、うん』
「じゃあ後で食おうぜ」
『もうできてるよ？』
「今はまだ、キスさせて」
ほんのり赤く染まる彼女にキスを落とした
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バレンタインですね。
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成田(プロフ) - 夢子さん» 夢子さん！嬉し過ぎて震えました…（泣）そんな素敵な言葉をいただけるなんて本当に嬉しいです！！こちらこそありがとうございます！！こちらの長編も読んでくださってありがとうございます！これからも頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします！！ (2020年8月30日 23時) (
レス) id: 5763570508 (このIDを非表示/違反報告)
夢子(プロフ) - 今まで相手役の子より夢主が年上の設定の作品は読んでこなかったのですが、貴方の短編集が、文章が好きで覗き込んでみたら一瞬で引き込まれてしまいました…。作品の展開も表現も相良くんのキャラクターも全てが好きです。心に響く素敵な作品をありがとうございました！ (2020年8月30日 12時) (レス) id: 72b9a547c8 (このIDを非表示/違反報告)
成田(プロフ) - chonsa104さん» また読んでくださると嬉しいです！完結済みにもかかわらず読んでくださりコメントくださりありがとうございました！ (2020年7月24日 23時) (レス) id: 92ba9ef84f (このIDを非表示/違反報告)
成田(プロフ) - chonsa104さん» こんばんは！コメントありがとうございます！とても嬉しいお言葉ありがとうございます！甘い相良くんというのを目指して書いていたので少し不安だったのですがそう言ってもらえて嬉しいです！続編は気が向いたらと考えておりますのでもし続編を書いた際には → (2020年7月24日 23時) (レス) id: 92ba9ef84f (このIDを非表示/違反報告)
chonsa104(プロフ) - このお話本当に大好きです…！今後もまた続きがあったら嬉しいです。相良くんもとても相良くんらしくて、彼女さんも可愛くてお話の内容もとても面白いです。 (2020年7月24日 20時) (レス) id: 6d074c0df9 (このIDを非表示/違反報告)
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