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《ごめん、今日も残業になっちゃった》
何度このメッセージを送っただろうか
《そっか。しょうがないよ。仕事頑張って》
彼氏からそんな優しいメッセージが来る度にため息が出る
今日は久しぶりに会えると思ったのに
残業なんてしたくないのに、私のせいじゃないのに
罪悪感が募る
終業時間から数時間、パソコンとにらめっこして
会社を出たのは21時を過ぎていた
今から会おうって言ったってお互い明日も会社だし、会えるのは多分一時間ぐらいだ
会社が彼の家にもう少し近かったら、家が彼の家にもう少し近かったらこの状況は変わるだろうか
最寄りの駅に着くといつもの薄暗い道を歩いて。今日はコンビニは寄らない
仕事中お腹が空き過ぎて途中で食べてしまったから
今日は帰ってビールだけ飲んで寝ようと見えて来たアパートに鍵を出せば
「A!」
私の名前を呼んだ声
振り返れば何故かここに信虎くんがいて
「よかった待ってて。おかえり!」
笑顔で近づいて来た彼はこの間の彼と少し違くて、きちんとセットされた髪に綺麗なスーツはまさにホストという雰囲気を纏っていた
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