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▽ ページ37
信虎side
「あー…今日も飲んだぁ……」
「お疲れ」
ふらふらと歩く俺に歩夢の手がポンと肩に乗る
最近はまだ日が上り切らない朝方は薄暗くて、道には俺らとカラスだけ
「じゃあな信虎」
「おう!タイガー」
「タイガー」
お互いタイガーポーズをして歩夢と別れるとコンビニに入った
一本の水のペットボトルを買って一気に飲み干して、人の少ない電車に乗り込んで。Aの家に着くと鍵を出す
昨日眠ってしまったAにドアの鍵を閉める方法が見つからなくてこうした
怒られたら怒られたでしょうがない
できるだけ足音を立てないように中に入って、ベッドのある部屋に行けば聞こえた規則正しい寝息
「ただいま」
ベッドの脇に座って起こさないようにそっと髪を撫でた
おでこに触れれば熱くないそれに安心して
寝てるからいいよね
「好きだよA」
そっと頬に触れた
――アイツはお前のことそう見てないって言ってたぞ――
歩夢の言葉が過ぎる
いいんだ。俺が勝手に好きなんだから
いつか必ず振り向かせてみせるから
「おやすみ」
腕を枕にするとそのまま目を閉じた
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