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▽ ページ16
木曜日
「お疲れ様」
『お疲れ様でした？』
時計を見れば定時で珍しく残業がないことに私の脳と体が追い付いていかなかった
『え？え…？』
何度見ても時計は間違っていないし
そして今日この後の予定は彼氏の家に行って記念日を祝う予定だし
『やった！』
日頃残業を頑張っていたからだろうか
神様ありがとうとガッツポーズをして、スマホを開いた
《今日残業なかった！》
彼氏にすぐにメッセージを送って、とりあえずトイレで化粧を直そうと向かう
長く一緒にいられるのが嬉しくてトイレに着くと鏡の前で念入りに化粧を直していれば、ヴヴッと震えた携帯
《ごめん、残業になった》
彼からのメッセージにはそう書かれていて
少し残念だけどしょうがない
終わるまで待ってるから連絡して化粧を再開した
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