HiGH&LOW 短編集（ハイロー）

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おまけ



「どうしたの？A」
『んー？』
「毎年クリスマスなんて関係ないですよみたいな顔してるのに。今年はずいぶんと嬉しそうね」


あの後いつものメンバーで集まる予定があった私たちは、さだばぁの店に来ていて

そう、楓士雄がこっちに帰ってきてから何故かクリスマスパーティーをしようなんて言い出したんだ

クリスマス仕様に折り紙で作った輪っかを飾り付けする私にテープを渡すマドカが私を見上げる


「昨日楓士雄のところ泊まったの？」
『うん』
「あぁ、だからか」


私達が付き合っていることを知っているからか納得したマドカに


『違うよ、サンタさんが来たから…』


そう言えばパチパチと瞬きをされた


「サンタ？」
『うんサンタ』


左の小指に光る緩めの細い指輪


「あんたサンタなんて信じてもないし嫌いだったじゃない」
『うん。でも来た』


すると優しく笑ったマドカは


「きっとAが良い子にしていたからね」


そう言って新しい飾りを私に渡した

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