HiGH&LOW 短編集（ハイロー）

・ ページ49

「あぁ、ありがとう」
『て、手作りなんだけど、私、手作りチョコとか初めてで、あんまり上手にできてなかったらごめんね』
「別にいいよ」



もしこれがすごく苦かったとしてもAが作った物なら食うし

なんて恥ずかしくて口が裂けても言えねぇ



『あの、それでね、その……』



すると頬を染めたAが俯いて

この状況に、Aの態度に何を言われるか想像がついてしまう



『その……』
「うん」
『天久くんのことが、好き、なの……』



今にも消え入りそうな言葉はわかっていたはずなのに、実際言われると照れるもんでシンと静まり返ったそこ



『あの、えっと、その、だから……』
「じゃあー……付き合う？」



我ながらロマンチックでもなんでもねぇ言葉を吐いたと思う

けど、パッと顔を上げたAは驚いていて



『い、いいの！？』



嬉しそうに見えた



「まぁ…俺彼女いねーし。いや、悪ィ、そういうの失礼か」
『え？』
「俺もAのこといいなって思ってた、から……」
『ほんと……？』
「ほんと。まぁそう思ったのは最近だけど」



あぁ、クソ。なんだこれ。恥ずかしい

こんな面と向かってこういう話するなんて初めてだし



『っ……嬉しい…実は中学の時からずっと好きでした、』



嬉しそうに頬を染めたAが可愛くて

ドキドキと揺れる心臓に、熱くなる頬を誤魔化そうと口元を手で覆って



『これからよろしくね』
「おう」



照れくさそうに笑ったAにそれだけを返すのが精一杯だった





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ハッピーバレンタイン☆

サボテンくん結構続いてしまいましたね

そしてギリギリですね

でもまだＶＤネタあげたいので大急ぎで頑張ります！

が、あと一話でここがいっぱいになってしまうので移動するかもです

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