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黒尾side
土曜日
今日はAと部活の買い出しに来ていた
お互いの駅から2.3駅行ったところにあるスポーツ用品店で待ち合わせして
テーピングやコールドスプレーを入れた籠を持つAと俺は自分用で練習用の新しいシャツを選んでいた
今回は珍しいことにお互い研磨を呼ぼうということはなく、俺ら二人だけで
正直、これってデートじゃんとか思ってるのは多分俺だけ
『何色にするんですか?』
「んー、迷い中。何色がいいと思う?」
『やっぱりクロ先輩は黒イメージですかね』
「シャレ?」
『違います』
しかも今日のAはロングワンピースで、夏らしいし何よりめちゃくちゃ可愛い
店内の空調によってたまにひらひらとするスカートの裾と見える生足
前に勉強会で見たラフな恰好も可愛かったけど、これは男心くすぐられるでしょ
っていうか、二人で出かけるってわかってて可愛い恰好とか期待するって俺
『でも夏は暑いかな、黒』
「あぁ確かに」
『じゃあ白ですかね』
そう言って白いTシャツを取ると俺にあててきた
『うーん、いいと思いますけど見慣れないせいか私はやっぱり黒の方が好きですかね』
「じゃあ黒にするわ」
『え!?ちょ、私の意見で決めないでくださいよ。責任とか取れませんよ!?』
「そんなTシャツで責任なんて問わないから大丈夫」
こんなにも好きな子に左右されるとか、自分で自分が可笑しくなるけど
Aが黒がいいって言うならそっち選ぶでしょ
『本当にいいんですか?』
「いーのいーの」
不安そうなAにTシャツと部活の買い出し用品もお会計して、店を出れば、じめっとした暑さが纏わりついてきた
「これからどうする?」
時計を見れば11時過ぎを指した針。まだお昼には少し早い
『どうしましょうか。クロ先輩はこれから何か予定ありますか?』
「いや」
『んー、じゃあちょっとそこら辺ぶらぶらして、お昼食べてって感じはどうですかね?』
「あぁ、そうしようぜ」
Aの言葉に歩き出して、まだ一緒にいてくれる嬉しさと
空いた彼女の手を取れたらどんなにいいかと思った
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成田(プロフ) - ゆんさん» わー!嬉しいコメントありがとうございます!!この後もどんどん潔子さんと絡んでいきますので楽しみにしてくださると嬉しいです(*^^*) (2022年8月18日 10時) (レス) id: 4c44710d84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - すごい読みやすくて好きです(*´∇`)夢主と潔子さんの絡みがすごく好きです♥️ (2022年8月18日 1時) (レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
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