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黒尾side



『じゃあ私行ってきます』



そう言って体育館裏に行ったAを見送って、顔を合わせた俺らは結局こっそり付いていくことにした



Aから少し遅れて体育館裏に着くとAとその目の前には男が一人


誰だと目を凝らして見れば



「うわ、あいつ……」



三年の俺も知ってる奴だった



「あれ隣のクラスの」
「そう。俺二年の時同じクラスだった」



なんでよりによって知ってる奴なんだよ


つーかなんであいつAに告ってんだよ


すると、何か喋り出した二人。ここまでは聞こえてこないけど、ちゃんと断るよな?


そしてAが思いっきり頭を下げれば、その答えは遠くからでもわかった



「断ったな」
「当たり前デショ」
「なんで?わかんねぇじゃん」
「だって全然知らない奴と付き合う?」
「自分のタイプだったら付き合うかもしれないだろ?特にお前とか」
「ぐっ……付き合わねーよ」
「付き合ってから好きになるタイプだとか言ってたくせに」
「うるせー」
「あ」
「あ?」



夜久が突然驚いたような声を上げたから、釣られて夜久の視線の先を見てみれば


Aを包む男の腕



「……、ねぇ夜久くん。俺、ちょっと行ってきてもいいかな」
「は、やめとけよ。見てましたってバレるだろ」
「いやでもアレはさすがにねぇわ。うちの大事なマネージャーよ?セクハラだよね、アレ」



なんで抱きしめてんの?おかしいだろ


だって振られたんだよな?


つーかA完全に驚いて固まっちゃってるし。何してんの、マジで



「やっぱ駄目だ、俺行ってくる」
「ちょ、おいっ」



そう俺が歩き出した瞬間、腕を離した男は何かを喋って去って行った


その場で動かないAの後ろ姿


もしかして泣いてんじゃないだろうな?


もしAが泣いてたらあいつどうしてやろうか


一歩、また一歩とその後ろ姿に近づいて行けば


突然振り返った彼女



「うわ、」
『……クロ先輩……に夜久先輩も……』



驚いたAの顔に、泣いていたわけじゃなかったと一安心すれば



『人の告白覗き見るとか、最低なんですけど』



俺と、おそらく後ろにいるであろう夜久を睨んだ



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成田(プロフ) - ゆんさん» わー!嬉しいコメントありがとうございます!!この後もどんどん潔子さんと絡んでいきますので楽しみにしてくださると嬉しいです(*^^*) (2022年8月18日 10時) (レス) id: 4c44710d84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - すごい読みやすくて好きです(*´∇`)夢主と潔子さんの絡みがすごく好きです♥️ (2022年8月18日 1時) (レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:成田 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年8月2日 22時

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