君を振り向かせるのは２【HQ】

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「いいのいいの。あの子元烏野のマネだったから仲いいみたいなんだよね」
「へぇ、そうなんですか」



あの四人を見つめる赤葦は多分俺と同じことを思っているだろう


すると田中の腕からスルリと抜けたA



『絶対に嫌！』



何を言われたのか田中を睨んでいた



「なんでだよ！ちょっとだけだから。な？ちょっとだけ！」
『いーやーだ。無理』
「俺らの仲だろ？」



なんだか会話がヤバいような気もするけど



『潔子さんの寝顔を見れるのは女子の特権なんだから！』



うん、そんなことだと思ったよ



「頼むよ！写真一枚だけでいい！」
『嫌だ！田中に見せたら汚れる！』
「たーのーむー」
『嫌ですー。それに、』



突然ニヤリと笑ったA



『きーよこさんとおっふろー！きーよこさんとおっふろー』
「潔子さんと風呂！？」
「Aお前っ……なんて羨ましいんだ……」



清水さんのことになるとテンションの上がりようが凄いって知ってたけど、今日はいつになく壊れてるわ、あの子


床に膝をつく二人に上機嫌のAはスキップをしながらそのまま体育館を出て行ってしまった


それを見送ってまとめたネットを紐で括ると


Aの出て行った扉を見つめフッと笑う赤葦がいた

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