君を振り向かせるのは２【HQ】

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『く、クロ先輩……』
「ん？」
『どうしましょう……天使、もいます』



そう言ったAに見れば、清水さんの後ろから降りてきた女の子


新しい女子マネージャーだろうか



『行きましょう！』



すると俺から離れて二人に駆けて行ってしまったA


俺も海も後を追えば、Aが清水さんに抱き付いた



『潔子さーん！お久しぶりですー！！』
「久しぶり。元気にしてた？」
『はいっ！潔子さんに会う為にテストも頑張ってきました！』
「えらいえらい」



Aの頭を撫でる清水さんに俺らも挨拶をして、もう一人の女子に目をやればその子がビクリと肩を揺らした


驚かすつもりはなかったんだけど、Aが言ってた威圧感ってやつかな


背が小さいその子はもしかしたら余計それを感じるのかもしれない


すると再びビクリと肩を揺らしたその子に



「A、見過ぎよ。びっくりしてるから」



見ればAがじーっとその子を見下ろしていた



「あ、あの……」



その子が声を掛けると清水さんから離れたAはその子の前に立つ


結構身長差あるなぁなんて思っていたら



「も、モデルさんですか！？」



目を輝かせてAを見つめたその子



『いいえ違います。そういうあなたは天使か何かですか？』
「て、天使……？滅相もございません！！私なんかただの虫けらでござります！」



なんか変わった子だなぁと二人のやり取りを見ていたら



『クロ先輩！女子です！！』
「うん、知ってるよ」



うちの子も同じぐらい変わってる子だって思った

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