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『夏合宿？』
「そ、毎年音駒は梟谷グループで夏合宿やるの」
首を傾げる私に黒尾先輩は簡単に説明してくれた
梟谷グループという東京の高校がいくつか集まったグループにうちの音駒も属していて
毎年どこか一校を借りて合宿をやるそうだ
ちなみに次の合宿は梟谷学園というところでやるらしい
『合同合宿なんて凄いですね。…でも……』
「でも？」
『合宿…また、一人ですかね、私』
前回のゴールデンウィーク宮城遠征の記憶が蘇る
一日目はいつの間にか寝てしまったからよかったものの、二日目は最悪だった
一日目同様みんながいる部屋に転がり込んだはいいものの、練習試合続きで疲れているのか、眠たそうなメンバーにさすがに長居はできなくて
シンと静まり返った広い部屋に帰ると布団をかぶって体育座りのまま寝た
いつの間にか寝てしまったようで朝が来ると頭の中はもう潔子さんでいっぱいだったけれど、もうあの空間は味わいたくはないと思った
「あー、他のところのマネージャーが来れば一緒の部屋にさせてもらえそうだけど」
『来なかったら？』
「うん、一人だね」
『嫌です！また一人で寝るなんて耐えられません！！』
「でもねぇ…」
『誰かマネージャー探してください！いや、もう私自分で探しますから！』
「そうだな。そうした方がいいわ。まぁできることなら俺が一緒に寝てあげられればいいんだけど」
『クロ先輩……』
そう言って微笑んだクロ先輩はなんて優しい人なんだと思った
でもきっとそれは先生から駄目だって言われているに違いない
『じゃあもし夏合宿までにマネージャーが見つからなかったらギリギリまでそっちのお部屋にいてもいいですか？』
「ん、いいよ」
『寝てしまった場合、先生に怒られると思いますので、前回みたいに起こしてくださると嬉しいです』
「先生？まぁいいけど。起こすよね、あんなところに寝かせらんないし。なんなら俺がそっちに行ってもいいけど」
『ありがとうございます！』
「うん、意味わかってないよね」
『？』
首を傾げればフッと笑ったクロ先輩
「そうそう、夏合宿前にテストな。Aは大丈夫なの？お勉強の方は」
『え！？あー…普通ですかね。はい』
「へぇ？」
『うっ……クロ先輩こそ平気なんですか？今年は受験生だし頑張らないとじゃないんですか？』
「うん、そうねぇ」
そう言うと立ち上がったクロ先輩に、見れば監督が来たようで集合がかかった
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成田(プロフ) - ゆんさん» わー！嬉しいコメントありがとうございます！！この後もどんどん潔子さんと絡んでいきますので楽しみにしてくださると嬉しいです(*^^*) (2022年8月18日 10時) (
レス) id: 4c44710d84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - すごい読みやすくて好きです(*´∇｀)夢主と潔子さんの絡みがすごく好きです♥️ (2022年8月18日 1時) (レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
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