君を振り向かせるのは２【HQ】

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夏合宿で清水さんに会えるのが確定した喜びからか機嫌のいいAの隣を歩いて、そんなAをチラチラと見る三年の男共に近づくなよと圧力をかけた



「今日友達はいいの？」
『はい。二人と帰りたかったので』
「そう」
『それで、テスト勉強のお礼がしたいんですけど、何がいいですか？』



そう言ったAに何故彼女が俺を迎えに来たのかがわかった



「お礼なんていらないよ」
『駄目です！ほんと助かったんですから！勉強教えてもらった那智って子にもちゃんとお礼したので、二人にもちゃんとしたいんです！何がいいですか？』
「なんでもいいの？」
『はい』
「クロ、変なのはやめてよ」
「俺まだ何も言ってないし！」



うーんと考えれば俺を見てきた研磨の軽蔑するような目


そんな変なこと言えるわけないでしょうが。嫌われたくねーもん



「じゃあ―…アイスでも奢ってもらおうかな」
『わかりました！研磨は？』
「おれもそれでいいよ」
『了解』



そう言って俺らは正門を抜けると学校から一番近くにあるコンビニへと入った




今日も気温が高い外とは反対に店内はクーラーが効いていて、早速アイスコーナーへ向かった俺達



『何がいいですか？』
「おれコーンのやつがいい」
『うん、いいよ」
「じゃあ俺のはAが選んで」
『えー』



するとアイスのボックスを覗き込んだA


何を選ぶんだろうと思ったけど



『じゃあこれで』



そう言って手に取ったのは練乳いちごアイスだった



『前に先輩もオススメって言ってたし、私も好きなんで。どうですか？』
「ん、それでいいよ」



俺が食うのか、と思ったけど、せっかく選んでくれたのだから仕方がない



「Aは？食わねーの？」
『もちろん食べますよ。私はこれです！今日は朝からメロン気分だったので』



すると手に取ったメロンの形をしたカップアイスに、お会計してきますとAはレジへと向かった

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