・ ページ16
「んーとね、ここの計算がまず間違ってるわ」
『あ、はい』
「もっかい計算してみ?」
『はい』
言われた通りにもう一度計算し直して、先ほどと違う答えが出ると
「次、ここはこの公式じゃなくて、こっちね」
そう言ってプリントに公式を書いていく先輩
滑らかに書かれた綺麗な字は意外だったし
『クロ先輩の手って、大きいですね』
私が持つより小さく見えたペンにただそう思った
「んー、そう?」
『はい。って、すいません全然関係ないこと言って。それでここはこの公式なんですね』
そう言って再び取り掛かろうとした時、きゅっと突然握られた手
「Aの手は小せぇな」
フッと笑ったクロ先輩に
確かに握られた手はクロ先輩の手によって覆われてしまって、より一層クロ先輩の手が大きく感じたけれど
『あの、書けないんで離してもらっていいですか…?』
驚きからか一瞬ドキリと動いた心臓を取り払うようにノートに視線を落とした
290人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
成田(プロフ) - ゆんさん» わー!嬉しいコメントありがとうございます!!この後もどんどん潔子さんと絡んでいきますので楽しみにしてくださると嬉しいです(*^^*) (2022年8月18日 10時) (レス) id: 4c44710d84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - すごい読みやすくて好きです(*´∇`)夢主と潔子さんの絡みがすごく好きです♥️ (2022年8月18日 1時) (レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ