妹が好きで何が悪い４【プリレジェ】 (ページ6)

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▽（京極竜・分岐）ページ6

竜side

――ありがとう竜ちゃん！

そう言ったAが可愛くて、嬉しくて

『ほんっと美味しかったね！』

この時間がずっと続けばいいのになと思った

『あの苺タルトもショートケーキもイチゴのエクレアも美味しくて！それにあのパリパリのやつ！美味しかったぁ』

お腹いっぱいビュッフェを楽しんだ俺らは、家に向かって歩いていた

店を出てからずっと何が美味しかったやら話しているAとそんなAの話を聞いている俺

店を出る時に自然と繋いだ手は離されることなく繋いだままで

もうすぐ家に着いてしまいそうなこの距離に

このまま離したくない

『竜ちゃんありがとう！今日楽しかった！』

嬉しそうに笑うAが可愛くて

「美味しかったんだろ？」
『美味しかったし楽しかったんだよ』
「なんだよそれ」
『竜ちゃんはどうだった？』
「俺も美味かったし楽しかった」
『竜ちゃんも真似してるじゃん』
「うん。だから――この時間がずっと続けばいいなと思った」

足を止めて

繋いだままの手を引っ張れば、振り返ったA

『そうだね！じゃあまた行こうか。今度は皆も――』
「今日のA、すっげぇ可愛いと思った。格好もケーキ食べてる時もずっと可愛くて――好きだなって改めて思った」

驚いたように揺れた瞳と赤く染まる頬は、夕日だけのせいじゃないよな？

「Aとデートしたかったから今日誘った」
『竜ちゃん……』
「好きだよA」

そっと手を伸ばして触れた髪

「なぁ、俺のこと好きになってよ」

このまま俺だけを――

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