妹が好きで何が悪い４【プリレジェ】 (ページ4)

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竜side

一緒に行く？

二人がいい

後から考えてみればもう少しマシな誘い方があったかもしれない

けど――

これって、デート、だよな

いや……デートじゃねぇか

デートなんて一言も言ってねぇし俺

それに多分あいつのことだからただ二人で出かけるっていうだけで

きっと何も意識してないだろう

『竜ちゃん！』

すると聞こえた声に顔を上げれば向こうから小走りに近付いて来るAがいて

揺れる髪とワンピースの裾

『ごめんね待った？』
「……なんでワンピース」

だってデートじゃねぇんだろ？

なのに

『え？あぁ、だってこの方がいっぱい食べられるかなって』

すると、恥ずかしそうに笑ったA

『普段だって着るって言ったでしょ？竜ちゃんも尊兄みたいなこと言うの？』

だとしても、いつも見ているAよりもやっぱり可愛くて

「髪、少し巻いてる？」
『え？うん』
「リップも」
『うん』
「ピアス…じゃなくてイヤリング？」
『うん』

やっぱり可愛い

「まぁ、いいんじゃない？」
『え？変だった？』
「別に」
『ねぇどこが変？ちゃんと言ってよ。気になるじゃん』
「だから別に変じゃねぇって」

可愛いって、素直に言えたらどんなにいいか

Aの手を引っ張って歩き出して

きっとドキドキしているのは俺だけだろう