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Aside
「申し訳ございません！！葵様！！」
私の隣で深々と頭を下げるアキエさんと私と彼との間で引き攣った顔をのせたままの仲人
あれから日本舞踊も勿論できなかった私に、「今日は調子がよろしくなかったんですね」と言った仲人は綾小路葵に順番を振った
華道を披露した綾小路葵の腕前は私から見ても本物で、安心したのか仲人も素晴らしいと拍手を送っていた
「本当に申し訳ございません。きちんとできるよう指導いたしますので」
そんなに謝ることないじゃない
嫌われてしまえば私の望み通りなんだし
綾小路葵には悪いけどどんなに彼がいい人であっても私には無理
彼は私の王子様じゃない
するとハァと大きなため息が響いて、それは目の前の彼のもので
「花も生けられない。お茶も立てられない。舞踊もできない。一体キミは何ができるんですか？」
呆れたような瞳が私を見た
「申し訳ございま――」
『何もできません』
「A様っ……！」
『私は何もできないので貴方に相応しくはないですし、相応しくなろうとも思いません』
「A様！！なんてこと――！葵様申し訳ございません！！」
『なのでこの許婚は解消させてもらいます』
「A様！！」
アキエさんの怒った声にもうどうにでもなれとそう言えば
「キミは馬鹿なんですか？」
『は――』
まさかそんなことを言われるなんて思ってもいなくて、思わずピクリと眉が動く
「許婚解消？そんなこと僕達の権限でできるわけがないでしょう」
『そんなの、やってみないとわからないじゃないですか』
そう言えばハァと心底呆れたため息を吐いた綾小路葵
私も人のことは言えないけれど、この人絶対性格悪い
『とにかく、許婚の話はなかったってことで』
「全く子供ですね。そんな意見通るわけがないのに」
『私がそうだって言ったらそうなのよ！』
「ただの我儘ですか」
『なっ、それに私、好きな人いるんで。貴方よりずっと素敵な人よ』
「ほう」
『まるで王子様よ！貴方とは違う、洋風のね！洋風の白馬が似合う王子様！』
「物語の話を現実に求めているんですか。やはり頭の中が幼稚というか」
『奏様は本物よ！』
「奏……？」
「A様！口を慎みください！」
『朱雀奏様。本物の王子様よ』
眉根を寄せた彼に勝ち誇ったように言うと「失礼します」と言って部屋を出て行った
もうこれで許婚の話はなくなっただろう
お父様にもきちんと言っておかなきゃ
王子は王子でも洋風の王子様だと
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成田(プロフ) - はいこさん» あぁぁ…コメントありがとうございます！お返事遅くなってしまいすいません！！嬉しいお言葉ありがとうございます！すごく嬉しいです！だんだん甘くなっていければなと思っておりますので、楽しみにしていただけたらなと思います！ (2020年3月23日 23時) (
レス) id: d5fb161253 (このIDを非表示/違反報告)
はいこ(プロフ) - 評価1回しか押せないのがつらいです(笑) (2020年2月27日 13時) (レス) id: 0b03ce975a (このIDを非表示/違反報告)
はいこ(プロフ) - 初めまして。毎日更新楽しみにしています! 他の作品は原作沿いが多いので、こういった会長とのお話が読めて嬉しいです…! 失敗したお料理を食べてくれる会長にきゅんとしました… これからの展開が楽しみです。応援してます。頑張って下さい! (2020年2月27日 12時) (レス) id: 0b03ce975a (このIDを非表示/違反報告)
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