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もう何度と送ってもらっている車の車内で
私の隣に座って嬉しそうにしている奏さんはやっぱりクッキーがそれほど嬉しかったのか
「なんだか嬉しそうだな」
「そんなことないよ」
久遠さんにも言われる始末で、多分彼は隠し事ができない人だと思った
「それで、Aは部活はどうだったんだ？」
『皆さんとてもいい人達で楽しかったです』
「それはよかったな。製菓部と言えば奏にプレゼントが届いているぞ」
そう言った久遠さんの隣には紙袋があって、そこには可愛らしくラッピングされた箱やら袋
「クッキーだそうだ」
「知ってるよ」
それでピンと来た
製菓部では作ったお菓子を持ち帰るように各自袋やら箱、容器でもなんでもいいから持って行かないといけないのだが
みんなとても可愛らしい箱や袋だったんだ
それはみんな彼に渡す予定のものだったということか
「製菓部の奏のファンからはいつもこうして貰うんだ。だいたい次の日の朝が多いが今日は俺達がいたからな」
袋をジッと見過ぎたのか説明してくれた久遠さん
『たくさん貰うんですね。さすが奏さんですね』
「あぁ。それに奏は毎回きちんと全部食べるからな」
『え、凄い』
モテる人のこういうものはいつもどうしているのだろうかと疑問に思っていたが、さすが奏さんだ
「きっと今日も――」
「今日は食べないよ」
そう言った奏さんに驚いた久遠さんの瞳が向いて
「どうした奏、具合でも悪いのか？」
「今日は胸がいっぱいなんだ」
窓の外を見る彼に眉根を寄せた久遠さん
「誠一郎さん、奏様をこのまま病院に送りましょうか」
「そうだな、ここからだと――」
「そうじゃない！具合が悪いとかじゃなくて胸がいっぱいなんだ」
「それは――」
「ね、A」
すると急に私を見た奏さんと会った瞳になんのことだろうかと首を傾げれば
「だってAの初めてをもらっちゃったから」
言った瞬間、久遠さんの鋭い瞳と助手席に乗っていた元が二人して私を見た
『え、や、ち、違います！そういうのじゃなくて！奏さん、言い方』
「奏、それはどういう意味だ？詳しく説明しろ」
「奏様、私にも詳しくご説明ください」
「教えないよ。だって二人だけの秘密だから。ね、A」
ニッコリと笑った奏さんに、こんなことなら内緒にしてくださいなんて言わなければよかったと思った
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成田(プロフ) - 千さん» はじめましてこんばんは！凄く好きだなんて嬉しいコメントありがとうございます！最近更新がゆっくりでして、お優しい言葉とても嬉しいです。やっと２が終わり、３に続けることができましたのでまたお時間ある時にでも読んでくださると嬉しいです！ (2020年6月14日 1時) (
レス) id: 5763570508 (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - 凄く好きで読んでいます。楽しみに待ってますので熱中症などに気をつけて頑張ってくださいね。ゆっくりで大丈夫ですので待ってます。 (2020年6月13日 9時) (レス) id: 5f39613bed (このIDを非表示/違反報告)
成田(プロフ) - みきさん» みきさんコメントありがとうございます！クッキーのくだりもありがとうございます！そう言っていただいて嬉しいです☆そして今日は誰と何をする？も読んでくださってるんですね！凄く嬉しいです！こちらこそ嬉しいコメントありがとうございます！とても活力になります！ (2020年4月19日 0時) (レス) id: d5fb161253 (このIDを非表示/違反報告)
みき - クッキーを貰った奏様と兄弟には笑わせてもらいました(^^)今日は誰と何をする？も楽しませてもらっています。ステキなお話ありがとうございます♪ (2020年4月18日 23時) (携帯から) (レス) id: 28e8727e1e (このIDを非表示/違反報告)
成田(プロフ) - みきさん» はじめまして嬉しいお言葉ありがとうございます！どう出会わせるか色々と考えたのでとても嬉しいです！毎日がドキドキな主人公さんが今後どうなるか楽しみにしていただけたらなと思います！ (2020年3月23日 23時) (レス) id: d5fb161253 (このIDを非表示/違反報告)
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