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ピピピッという携帯の目覚まし音に手を伸ばしてそれを止めた
学校に行き出してからは寝坊することもなく、またいつものように起きられるようになった
そして今日は学園で昨日の続きを読むためにいつもより少しだけ早く学校に行きたくて、眠くて中々開かない眼を無理矢理にでも開ければ
『ッ、近、』
何故か目の前にあった尊兄の顔に驚き、それを手で押して退けた
『もう、なんで尊兄が隣に……』
確かに昨日もいちごちゃんの隣に寝たはずなんだけどと、体を起こして辺りを見渡せば何故か物凄く遠いところに一人で眠るいちごちゃんの姿があって
寝相が悪いのかと初めて知った
すると突然掴まれた腕に見れば逆隣に竜ちゃんがいて
「はよ。今日はえーな」
『おはよ。うん、ちょっと早く学校行きたくて』
「ふーん?」
『ごめんね竜ちゃん起こしちゃって。また寝なよ』
「んー、」
そう言うとゆっくりと体を起こした竜ちゃんは辺りを見渡して
『おやすみ』
「んー、」
寝ぼけた眼が合って私の言葉に返事をしたから当然また眠るものだと思っていたけれど
何故か竜ちゃんの手が伸びてきて突然抱きしめられた体
『りゅ、竜ちゃん……?寝ぼけてんの?』
「ん、そういうことにしといて」
意味がわからなくて固まっていれば、フッと聞こえた音に体が離れて竜ちゃんと目が合った
「送ってってやりてーけど」
『一人で行けるから大丈夫だって』
すると何を思ったのか私の頬に触れた竜ちゃんの手
「いってらっしゃい」
『う、ん、いってきます』
親指で撫でられた頬がくすぐったくて、恥ずかしくて熱くなる頬に逃げるように部屋を出た
多分寝ぼけてたんだ
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成田(プロフ) - 綾瀬さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!これからも頑張りますので、また読みに来てくださると嬉しいです☆ (2020年1月3日 20時) (レス) id: 9a366f7078 (このIDを非表示/違反報告)
綾瀬 - 毎回とても楽しみです。頑張ってください (2020年1月3日 19時) (レス) id: 006049a680 (このIDを非表示/違反報告)
成田(プロフ) - 滴さん» こんばんは。ご指摘ありがとうございます!「ら」が抜けていましたね!直しました! (2019年10月19日 22時) (レス) id: d5fb161253 (このIDを非表示/違反報告)
滴 - こんにちは(*^^*) かなりお久しぶりです(笑) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 ep.4 Team奏▽ページ20のここの部分 何これ、私もはけた方がいいのだろうかと頭の隅でそんなことを考えなが応えれば これ正しくは考えながらではないんでしょうか? (2019年10月17日 12時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
成田(プロフ) - 滴さん» こんばんは。コメントありがとうございます、読んでいただきありがとうございます!本日更新致しましたので、また読んでくださると嬉しいです★ (2019年6月2日 22時) (レス) id: 9a366f7078 (このIDを非表示/違反報告)
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