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ep.4 Team奏 ページ19

『変じゃない?』
「めちゃくちゃ可愛い」
「似合ってんじゃん」


真っ白な新しい制服に身を包めばそう言った二人になんだか恥ずかしくなった


「ただ」
『ん?』
「スカートちょっと短くねぇか?」
「俺も思った」
『短くないよ。普通でしょ?』


膝が少し見えるぐらいの長さのスカートはどう考えても普通だ


「いや普通もう少し長いだろ」
「足見えてるし」
『普通見えるから。それより二人は学校行かなくていいの?』


転校初日の今日、私は昼頃登校すればいいが彼らは違う


「あぁ、送って行こうと思って」
『い、いやいやいいよ。一人で行けるから』
「変な男に絡まれたらどうすんだよ」
『絡まれないから。ほら竜ちゃん、尊兄連れてもう学校行って』
「Aのこと送ったらな」
『竜ちゃんまで!?』


尊兄よりは常識人だと思っていたのに……


「ほら行こうぜ」
『いやいやいや、ほんっとうにいいから!』


歩き出した二人の腕を掴んで全力で止めた


「A。言っておくけどあそこ共学だからな?」
『知ってるよ』
「それにあのセレブ王子もいるんだからな?」
『セレブ王子?何それ』
「とにかく、お前は俺が守る。あいつらになんか絶対近寄らせねぇ」
『守るって何から守るのか意味わからないし、なんの話してるかも全くわからないんだけど』
「いいから送られればいいだろ」
『だから』


眉根を寄せる二人に私も眉根を寄せて

なんとなく大事にされていることはわかるが今日はなんだか酷い


『今日は絶対に一人で行く!!付いて来たら……付いて来たらもう口きかないんだから!!』


そう言って走り出した


「ちょ、おい!A!!」
「なんだよ口きかねぇって」


背中からそんな声が聞こえたけれど、これで本当に喋ってくれなかったら嫌だなと思いつつ

朱雀さんの好意で学校に行かせて貰うんだから迷惑は掛けられないとロイヤルフェニックス学園へと向かった

▽→←▽



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成田(プロフ) - 綾瀬さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!これからも頑張りますので、また読みに来てくださると嬉しいです☆ (2020年1月3日 20時) (レス) id: 9a366f7078 (このIDを非表示/違反報告)
綾瀬 - 毎回とても楽しみです。頑張ってください (2020年1月3日 19時) (レス) id: 006049a680 (このIDを非表示/違反報告)
成田(プロフ) - 滴さん» こんばんは。ご指摘ありがとうございます!「ら」が抜けていましたね!直しました! (2019年10月19日 22時) (レス) id: d5fb161253 (このIDを非表示/違反報告)
- こんにちは(*^^*) かなりお久しぶりです(笑) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 ep.4 Team奏▽ページ20のここの部分 何これ、私もはけた方がいいのだろうかと頭の隅でそんなことを考えなが応えれば これ正しくは考えながらではないんでしょうか? (2019年10月17日 12時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
成田(プロフ) - 滴さん» こんばんは。コメントありがとうございます、読んでいただきありがとうございます!本日更新致しましたので、また読んでくださると嬉しいです★ (2019年6月2日 22時) (レス) id: 9a366f7078 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:成田 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年5月10日 23時

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