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『寂しい...よ。』
ずっと、孤独だった。
こわかった。1人だった。
誰かと肌を重ねる度、震えてきた。
なのに、止められなかった。
一瞬でも、嘘でも、好きと言ってくれるひとに安心しようとしてた。
私だって、純粋に好きになった人がいた事もあった。
だけど、しょうがないじゃん。
彼の好きな人は、私じゃなかった。
彼の初めては私じゃなかった。
愛し合っている、通じあってる、そう思っていた大好きなの彼の1番は、私じゃなかった。
捨てられたあの傷が、どうしてもまだ残ってる。
どうしても、人を好きになることがこわい。
本当の私を見せて、また愛されなかったらって、
こわい。
『...もぉ、なに。』
────もうなんで、やめてよ。...寝ぼけてるの？
いつの間に私の方を向いてたんだろう。
しっかりとまわった彼の手は私を後ろから抱きしめていた。
頭の上で、規則正しい吐息がきこえてくる。
鼓動が聞こえる。
それはまるで慰めるかのようなリズムで、
トクン、トクンと鳴ってた。
触れた背中にじんわりと、有岡くんの体温が伝わってくる。
あったかかった、今まで感じた、触れた誰のものよりも。
おかしいのは分かってる。
こんなんで安心しちゃうのなんて、単純すぎるってことも。
会ったばかりのこの人に影響されすぎてるってことも。
だけど
『...っ...うぅっ..』
嗚咽が漏れるほど、息はしずらくなってた。
滲んだ視界にみえた白いシーツには幾つものシミができる。
目から溢れる液体を止めることは出来なかった。
泣けないことが悩みだった。
卒業式、同級生が泣き崩れる中でも、私は冷めてた。
会おうと思えばいつでも会えるのに、何が悲しいんだろうって散々バカにしてたんだ。
人前で見せびらかすように泣く奴らが、嫌いだった。
泣く、なんて、負けるみたいで嫌だった。
そうだったはずなのに＿＿＿
その夜私は、嘘みたいに、バカみたいに、彼の中で泣き尽くした。
────
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himawari(プロフ) - 有岡担さん» 1年越しのレス失礼致します。ありがとうございます！とても嬉しいです！まだHey! Say! JUMP好きですか？良かったらまた見てくださいね！ (2021年11月2日 23時) (
レス) id: bbb7ea1a79 (このIDを非表示/違反報告)
有岡担 - はじめまして！あの、このお話を見たときにもう最高かと思いました！続きも待ってます。 (2020年7月31日 16時) (レス) id: a06e75bb6c (このIDを非表示/違反報告)
himawari(プロフ) - ﾏﾘﾅさん» ﾏﾘﾅさん、コメントありがとうございます！頑張ってかきたいと思います！ (2019年1月31日 19時) (レス) id: 9a53dee1e8 (このIDを非表示/違反報告)
ﾏﾘﾅ(プロフ) - 初めまして！一気に世界観にハマってしまって主人公ちゃんの幸せの続きが気になりました！更新待ってます！ (2019年1月30日 4時) (レス) id: bbedea094b (このIDを非表示/違反報告)
himawari(プロフ) - maimaiさん» ありがとうございます！普段は読まないのに、読んで下さってるっていうのは本当に嬉しいです！！つい更新してしまいました...！ (2019年1月21日 8時) (レス) id: 9a53dee1e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：himawari | 作成日時：2018年8月25日 21時
