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「前からおもってたけど、Aちゃんはいつも自己評価が低いよね。」

『え、私が?』




何を言ってるんだろう。
私は自分のことものすごく可愛いと思ってるし、高飛車だとかよく言われるのに。





「なんでそんな自覚してないの。」




喉で笑う彼に、疑問符を浮かべる私。
軽くため息をついて彼は私を見つめた。






「誕生日おめでとう。Aちゃん。」





プレゼントの代わりに、彼の暖かい手のひらが頭に落ちてくる。
ぽんぽんって効果音が聞こえるような撫で方だった。



『ありがとう…ございます』




これで何回目かなぁって。
でも回数を重ねるほど、彼の体温に安心している気がする。





「もっと色んな人に頼っていいんだよ。案外悪い人ってあんまりいないものだし。」

『…結構居ますよ。悪い人。』

「そー?」

『そうですよ〜』





彼の手が頭から離れる。
それを目で追うと、彼と視線が交わった。






「じゃあさ、俺でもいいから。多少信用を買えたと思ってるんだけど、まだだめかな?」

『嫌です。ダメです。』

「ひでぇーなぁ。どんだけガード固いのよ。」





茶化さないと気恥ずかしい。
条件反射で出てくる言葉はいつも可愛げがない。




何か話していないと落ち着かなくて、次々と言葉が出てきてしまう。






『私、誕生日って子供の頃から嫌いだったんです。両親はいつも帰って来れなくなったとか言って、ひとりぼっちで大きなケーキだけが置いてあって。』

「うん。」



不幸話みたいになっちゃったなぁって、少し後悔した。
だけど、彼が真剣に話を聞いてくれている。





少しだけ、素直になりたいと思った。




『…今日は大貴くんがいてくれて、楽しかったです。』




「そっか。」







「じゃあ今日は俺がAちゃんと一緒にいるね。」








子供みたいな笑顔を浮かべる彼にそっぽを向いて、宝石みたいな夜を見つめた。
耳に熱を感じながら。

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himawari(プロフ) - 有岡担さん» 1年越しのレス失礼致します。ありがとうございます!とても嬉しいです!まだHey! Say! JUMP好きですか?良かったらまた見てくださいね! (2021年11月2日 23時) (レス) id: bbb7ea1a79 (このIDを非表示/違反報告)
有岡担 - はじめまして!あの、このお話を見たときにもう最高かと思いました!続きも待ってます。 (2020年7月31日 16時) (レス) id: a06e75bb6c (このIDを非表示/違反報告)
himawari(プロフ) - マリナさん» マリナさん、コメントありがとうございます!頑張ってかきたいと思います! (2019年1月31日 19時) (レス) id: 9a53dee1e8 (このIDを非表示/違反報告)
マリナ(プロフ) - 初めまして!一気に世界観にハマってしまって主人公ちゃんの幸せの続きが気になりました!更新待ってます! (2019年1月30日 4時) (レス) id: bbedea094b (このIDを非表示/違反報告)
himawari(プロフ) - maimaiさん» ありがとうございます!普段は読まないのに、読んで下さってるっていうのは本当に嬉しいです!!つい更新してしまいました...! (2019年1月21日 8時) (レス) id: 9a53dee1e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:himawari | 作成日時:2018年8月25日 21時

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