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『あ、有岡さん』
「どうしたの、Aちゃん」
『状況が読めないんですけど！』
素早く移り変わる景色。
立ち並ぶ街灯が次々と私達を見送る。
『これ、どこ向かってるんですか？』
狭い車内に頓狂な声が反響した。
「内緒。そっちの方がきっと楽しいよ。」
まるでいたずらっ子のように微笑む有岡くん。
さっぱり状況がわからない。
コンサート会場から拉致され、目的も分からずタクシーに乗せられている私は、首を捻ることしか出来なかった。
「大事なコンサートのあと、すぐ抜けてきて大丈夫なんですか？」
『そんな心配Aちゃんはしなくてよし。』
頭に大きな手が降ってきた。
また子供みたいにあやされる。
『そんなので他の子みたいに私を落とせると思わないでくださいよ。』
「別に好きにさせようとか思ってないからね？」
『有岡さんのが子供のくせに、なんか腹立ちます。』
「Aちゃんも子供みたいに泣いてたけどなぁ、ライブで。」
『な、泣いてませんよ！！』
頭に置かれた彼の手を剥がして、彼と反対を向いた。
『ライブは拍子抜けでした。だから、これから楽しませてくださいね。今日１日は恋人なんですから。』
────1日だけの恋人。
これを提案したのは、彼に対する自分の気持ちを確かめるためのもの。
これで自分の気持ちをはっきりさせて、彼とは他人に戻るつもりなんだから。
背中でクスリと笑い声が聞こえた。
「ほんっと素直じゃないなぁ。」
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himawari(プロフ) - 有岡担さん» 1年越しのレス失礼致します。ありがとうございます！とても嬉しいです！まだHey! Say! JUMP好きですか？良かったらまた見てくださいね！ (2021年11月2日 23時) (
レス) id: bbb7ea1a79 (このIDを非表示/違反報告)
有岡担 - はじめまして！あの、このお話を見たときにもう最高かと思いました！続きも待ってます。 (2020年7月31日 16時) (レス) id: a06e75bb6c (このIDを非表示/違反報告)
himawari(プロフ) - ﾏﾘﾅさん» ﾏﾘﾅさん、コメントありがとうございます！頑張ってかきたいと思います！ (2019年1月31日 19時) (レス) id: 9a53dee1e8 (このIDを非表示/違反報告)
ﾏﾘﾅ(プロフ) - 初めまして！一気に世界観にハマってしまって主人公ちゃんの幸せの続きが気になりました！更新待ってます！ (2019年1月30日 4時) (レス) id: bbedea094b (このIDを非表示/違反報告)
himawari(プロフ) - maimaiさん» ありがとうございます！普段は読まないのに、読んで下さってるっていうのは本当に嬉しいです！！つい更新してしまいました...！ (2019年1月21日 8時) (レス) id: 9a53dee1e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：himawari | 作成日時：2018年8月25日 21時
