21 ページ22
────
『え、ああ。いいですよー？』
別に特段ドキドキすることもなく。
正常に音を立てる心臓を感じていた。
もし、そうゆうことになっても、別に減るもんじゃないし。
ならなかったらならなかったで、ちょっと悔しかったりもした。
今まで、落せなかったことなんてないしね？
大貴｢ちょっとは動揺したりとかないの？調子狂うわ〜｣
そんなこと言いながも、彼はクスクスと笑う。
そのままベッドに腰掛けて、どかんと足を広げてこっちに向かって手を広げた。
大貴｢ん、おいで。A｣
不意打ち。
目を細める艶めいた表情。
傾げた首筋に浮かぶ血管が妙に色っぽい。
...あざといその仕草に不覚にも胸がきゅんと疼いた。
『初音です。下の名前で呼ぶのやめてください。』
そう言いながら、彼の広げられた手の間に抱きつくようにして入り込む。
重心を後ろにかけた彼は、私を抱きしめたままベッドに倒れた。
密着した体から彼の鼓動の音が微かに聞こえる。
するのかな。
このまんま、有岡くんと。
そんなこと考えた瞬間に、耳元でクスクスっていう小さな笑い声が聞こえた。
｢はいはい。じゃあおやすみ、初音さん。｣
それを最後に彼の手は離れていって、私と反対の壁側を向いた。
どこにあったのだろう。照明のスイッチが彼によって消されて真っ暗になる。
なーんだ、しないんだ...？
何も見えない。
そんな中で私も有岡くんがいない方を向いて目を瞑った。
あーなんなんだろう、この状況。
2人して背中を向けあって眠ろうとする、なんて。
ついふふって笑ってしまう。
『ねぇ有岡くん、私初めてだよ。男の人と添い寝するだけなんて。』
────
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 311人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
himawari(プロフ) - 有岡担さん» 1年越しのレス失礼致します。ありがとうございます！とても嬉しいです！まだHey! Say! JUMP好きですか？良かったらまた見てくださいね！ (2021年11月2日 23時) (
レス) id: bbb7ea1a79 (このIDを非表示/違反報告)
有岡担 - はじめまして！あの、このお話を見たときにもう最高かと思いました！続きも待ってます。 (2020年7月31日 16時) (レス) id: a06e75bb6c (このIDを非表示/違反報告)
himawari(プロフ) - ﾏﾘﾅさん» ﾏﾘﾅさん、コメントありがとうございます！頑張ってかきたいと思います！ (2019年1月31日 19時) (レス) id: 9a53dee1e8 (このIDを非表示/違反報告)
ﾏﾘﾅ(プロフ) - 初めまして！一気に世界観にハマってしまって主人公ちゃんの幸せの続きが気になりました！更新待ってます！ (2019年1月30日 4時) (レス) id: bbedea094b (このIDを非表示/違反報告)
himawari(プロフ) - maimaiさん» ありがとうございます！普段は読まないのに、読んで下さってるっていうのは本当に嬉しいです！！つい更新してしまいました...！ (2019年1月21日 8時) (レス) id: 9a53dee1e8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：himawari | 作成日時：2018年8月25日 21時
