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私に続いて、お風呂から上がった有岡くん。
ごしごし頭をタオルで掻きながらこてんっと首を傾げた。




大貴「あれ?あーそっかドライヤー...」

『あー、すみません、色々と。』





きっと私の髪の毛が濡れたままだったことに気づいたんだろう。ガサゴソと音が聞こえたあと、彼はドライヤーを手にしてこっちに向かってきた。







大貴「俺さ、女の子の髪、乾かすの好きなんだよね。」




ちょっと引いた、引いちゃった。







『へー、そうなんですね。やってくれるんですか?』

大貴「もーさ、気持ち悪って思ったのもーちょい顔にださないようにしてって。傷つきますよー、俺だって。」

『ふふ、すみません。じゃあお願いします。』






よくわからない状況は加速して、もっとよく分からなくなっていく。
有岡くんの前にちょこんっと座った私はそのままされるがままに、彼にドライヤーを当てられた。





大貴「もしかして、やってもらったことないの?」

『ないですよ、そんなの。』

大貴「そっかそっかー、気持ちいいでしょ?」




子供をあやすみたいに言うから、ちょっと小馬鹿にしてるでしょ!ってもう。
ブローって耳を通り過ぎる音を聞きながら、
なんて答えるのがベストだろって思って、







結局良い答えが思いつかなかった。






『...気持ちいいです。』

大貴「おー、素直ですね、よろしい。」



ふふふって彼が満足げに笑った。
髪を抜ける彼の指が、頭を撫でるように動く。
なんか妙に照れくさくなって、じっとしてられなくなって、






『もっ...大丈夫です!ありがとうございました!』

大貴「あら、もーおわり?」






逃げるように立ち上がった私をまたクスクスって彼は面白そうに笑う。

あーもー、なんだし。
こんなのなんか納得いかない。





大貴「あ!」




急に何か思い出したように声を上げた彼に、不服な顔をしたまま、私は振り返った。

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himawari(プロフ) - 有岡担さん» 1年越しのレス失礼致します。ありがとうございます!とても嬉しいです!まだHey! Say! JUMP好きですか?良かったらまた見てくださいね! (2021年11月2日 23時) (レス) id: bbb7ea1a79 (このIDを非表示/違反報告)
有岡担 - はじめまして!あの、このお話を見たときにもう最高かと思いました!続きも待ってます。 (2020年7月31日 16時) (レス) id: a06e75bb6c (このIDを非表示/違反報告)
himawari(プロフ) - マリナさん» マリナさん、コメントありがとうございます!頑張ってかきたいと思います! (2019年1月31日 19時) (レス) id: 9a53dee1e8 (このIDを非表示/違反報告)
マリナ(プロフ) - 初めまして!一気に世界観にハマってしまって主人公ちゃんの幸せの続きが気になりました!更新待ってます! (2019年1月30日 4時) (レス) id: bbedea094b (このIDを非表示/違反報告)
himawari(プロフ) - maimaiさん» ありがとうございます!普段は読まないのに、読んで下さってるっていうのは本当に嬉しいです!!つい更新してしまいました...! (2019年1月21日 8時) (レス) id: 9a53dee1e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:himawari | 作成日時:2018年8月25日 21時

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