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「なぁ、いいと思ってんの？..お前」
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夏。
床に無造作に置かれた
開封前の缶ジュースから
水滴が零れ落ちた。
ひしひしと伝わってくる蒸し暑さは
8畳と狭いこの部屋を
猛烈に熱する。
まるで、サウナみたいな暑さだな
なんて思って────
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「ここ、女子は立ち入り禁止なんだけど。」
『...もー、 さっきからうるさいなぁ。』
ちょっとくらい多めに見てくれたっていいじゃんか。
そんなことを思いながらも、彼が話しかけてくれたのが嬉しくて口元が緩んでしまう。
────さっきから私に文句を言ってくる彼、
同級生でバスケ部の、有岡大貴。
だるそうにふわふわの髪の毛をを掻きながら、
片目を細める姿は
いつもの大貴からは想像出来ないような恐そうな雰囲気を醸し出していた。
────あぁそういえば、
これが私に対する彼の"いつもの態度"だった。
すっかり忘れていた。
大貴は私の前ではいつも、態度が悪いということを。
だって、大貴は今日までの１ヶ月間、ほとんど私と口を聞いてくれなかったのだから。
目の前にいる目つきの悪いコイツと
他の誰かと話している時の
太陽を感じるような明るいコイツ。
どっちが本当の大貴なのか、
私には分からないけれど、2面性を持ってるなんて本当にタチが悪い。
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そんなことを考えながら
スカートなんて気にせずあぐらをかいて
ジュースに手を掛けた。
────だけど、すぐに大貴がそれを奪い取った。
大貴「男子棟は女子禁制、見つかったら俺らまで迷惑かかんの」
ワイシャツのボタンを1つ外しながら、
気だるそうにまた、悪態をつく彼。
...そんなことは言われなくても知ってた。
それがわかった上で、私はこの、
男子バスケットボール部の部室にいるのだ。
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himawari(プロフ) - みきさん» そう言って頂けて嬉しいです！1作品、ポップな話を書き終えたら、書いていきたいと思います！ (2018年7月18日 17時) (
レス) id: 9a53dee1e8 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - この続編ぜひ書いてもらいたいです。 (2018年7月18日 12時) (レス) id: 643eb14a61 (このIDを非表示/違反報告)
himawari(プロフ) - ゆ。さん» ありがとうございます！ものすごく励みになります。 (2018年7月16日 16時) (レス) id: 9a53dee1e8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ。 - ドストライクすぎるお話です！！これからも更新頑張ってください！ (2018年7月16日 15時) (レス) id: bf4469aca8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：himawari | 作成日時：2018年7月16日 12時
