【REBORN!】幻のアルコバレーノの波瀾万丈な日々。２【ヴァリアー編】

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剣を交差させて防御の姿勢を取る。



やっぱり攻撃の後の一瞬を狙うしかないな。

先に致命傷を負わせた方が倒しやすくなるだろう。





ガキィンッ





「おいおい、それでも抵抗してるつもりか？その程度の力じゃオレの剣は防げねぇぞ！」



『うるさい！まずはその邪魔なフード取ってやるよ！』





感情は顔に出やすかったりする。



次にどう動くかもわかったりする時がある。

なのに隠されてたらわかるはずもない。



それに顔見ないと情報を一致させることができないし。





お互いに一度距離を取り、すぐにまた剣を交える。

僕がわざと一瞬の隙を見せるとジャックは食いついた。



横に薙ぎ払うかのように振るわれた剣を軽々と飛び越える。

そして自分の剣を相手の利き腕へと突き刺した。





「ぐっ…！」



『さて、顔でも見せてもらおうかな』





もう片方の剣でフードを切り刻む。



すると見えた男は苦しげに眉を寄せていた。

ジャックは反対の手で剣を持ち距離を取る。





この男…あの写真の顔と似ている気がする。

やっぱり同一人物とみて間違いないな。





『顔も見れたことだし後はそのリングを奪うだけ。あんたに光の守護者は継がせないよ』



「くそ…」





血が付いた剣を振り落としてもう一度構え直す。



あいつには悪いけど、光のリングだけは渡せない。

何を間違えてここに来たのかは知らないけど…。



僕しか光の守護者になってはいけないから。

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