標的52 ページ11
まだオレたちは信用されてないんだろうか。
Aと距離を感じて少し寂しくなる。
『じゃあリングを貰おうかな』
「オレがそう簡単に…、!?」
『…気づくの遅いよ』
「体が…動かねえ…!」
『上を見て。リュールが僕に力を貸してくれたんだ。あんたは体を動かすどころか指一本動かせない』
Aに言われるがまま見上げると、そこには何十匹という白い蝶が舞っていた。
いつの間にこんなたくさんの蝶を集めたの…?
それになんで体を動かせないの…?
よく見ると、全ての蝶の羽から鱗粉がハラハラと落ちている。
あの鱗粉が体の自由を奪う秘密なのだろう。
『これは僕の物だ。返してもらうよ』
「っ…」
『チェルベッロ、リングは完成させた』
「勝負の結果を発表します。
A様が完成した光のリングを所持しましたので、A様の勝利です。
よって、正式な光の守護者と認めるため光のリングを嵌めてください」
「A様はご存知かと思われますが、光のリングは血で守護者を選びます。そのリングを嵌めて頂いて適正かどうか判断させていただきます」
Aは小さく頷くと迷いもなく光のリングを嵌める。
その瞬間、淡い光が辺りを包み込んだ気がした。
「A様は正式な光の守護者として証明されました」
「では明晩のリング争奪戦の対戦カードを発表します。明日の対戦は……雷の守護者の対決です」
「ま、待て!!オレは光の守護者に…」
焦ったようなジャックの声にふと昨日の出来事を思い出す。
あのままじゃルッスーリアみたいに殺されるんじゃ…!?
その瞬間、モスカから何かが放たれる音が聞こえた。
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ユメ(プロフ) - 吸血蝶さん» おかえりー!ぜんぜん大丈夫だよ~ (2017年8月16日 19時) (レス) id: 5b1c909768 (このIDを非表示/違反報告)
吸血蝶 - ただいま!!帰って来ました!!!これからは返信出来ます!!!ごめんね!!! (2017年8月15日 21時) (レス) id: e29e369563 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - 吸血蝶さん» そうだよね! おっけーです!大丈夫だよ~ (2017年8月12日 21時) (レス) id: 5b1c909768 (このIDを非表示/違反報告)
吸血蝶 - うん。確か五巻くらいだったはず!!! それと、塾の合宿で15日まで返信出来ません!!!ごめん!! (2017年8月11日 0時) (レス) id: e29e369563 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - すみません!旅行中なので更新できないです(現在車内)。といってもそこまで遠くないので日帰りですが…。明日は遅くなるかもしれないけど更新します~ (2017年8月10日 23時) (レス) id: 5b1c909768 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユメ | 作成日時:2017年6月4日 20時