【REBORN!】幻のアルコバレーノの波瀾万丈な日々。１【出会い編】

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『深く追求はしないよ。じゃあ詳しい説明してくれる？僕が行かないといけない日とかね』



「A様には10月20日の23時から戦っていただきます。場所は並盛中学校のグラウンド。

観覧はご自由ですが、勝負中の守護者の接触は禁止です。場外での乱闘も禁止です。その他の説明は当日にさせていただきます」



『ご苦労様。大人しく待ってればいいってことでしょ？てか、僕が戦うのは何番目？』



「2番目です。本当は最初に戦ってほしいのですが、ヴァリアー側の光の守護者が来れないとのことです」



『へぇ…我儘な人だな。戦う時は何を持っててもいいの？』



「はい」



『そっか。お陰様でかなり理解したよ。助かった』



「それでは並盛中学校でお待ちしています」





深々と頭を下げたチェルベッロが立ち去るのを見送る。



今まで門外顧問とボスの認めた7人が食い違うことなんてあっただろうか。

僕が知ってる限りでは、どのボスや門外顧問たちも同じ人を選んでいた。



光の守護者の件も食い違ってる件も異例としか言いようがない。



余談だが、リングの返却を求められたから僕は継承が行われると予想できたのだ。

まさかこんな形になるとは思っていなかったけど…。



とにかくヴァリアー側の男に負けるわけにはいかない。





「そのリングはお前が持つべきだ。これからも、…命ある限りずっとな」





あんなバカげた約束を今も守ってる僕が一番のバカなのだろう。



僕は今でもアイツを忘れられないんだ。

アイツと過ごした日々が感覚を鈍らせる。



こんなのじゃだめだと雑念を振り払い、少しの間だけこの戦いを忘れたフリをするのだった。

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